「冬は月経痛がひどくなる」「あたためると月経痛が楽になった」という経験はありませんか? 実は、女性を悩ませる月経痛と、冷えには深い関わりがあるんです。
からだが冷えると、血流が滞り、血液中の酸素や栄養素が必要なところに十分に運ばれなくなります。そのため、子宮の働きも低下し、経血がスムーズに排出されず、経血を体外へ排出する際に、子宮が必要以上に強く収縮します。この収縮が、月経痛を引き起こす要因になるのです。
また、月経前と月経中は冷えを感じやすくなるタイミングでもあります。生理前は女性ホルモン「プロゲステロン」の働きにより、からだがむくみやすくなります。月経がはじまると、今度は「プロゲステロン」の分泌量が減り、体温が低下。さらに、経血が排出されることにより、からだが冷えやすくなることに……。
ですから、冬の月経痛をやわらげるには、「温活」をいつもより意識して行うのがおすすめ。とくに、この時期は普段のあたため対策に加えて、おなか・腰回りをしっかりカバーしましょう。ニットのパンツをはいたり、保温にすぐれたインナーを着たりして、防寒対策をしてくださいね。
冷えを強く感じるときには、骨盤の中央でおしりの割れ目のうえにある「仙骨」をカイロや湯たんぽであたためましょう。「仙骨」は子宮に近く、骨盤があたためられるため、生理痛が緩和するといわれています。ただし、「あたためても月経痛がまったく楽にならない」「寝込むほど月経痛がひどい」という場合は、専門医への相談をおすすめします。