「生理前は何だか眠たいような…。」
それは、気のせいではなく、ホルモンの影響によるものです。
生理が近づくと、むくんだり、頭痛がしたり、色々な不調が起こりますが、眠気、日中だるくてやる気が出ないなど、睡眠に関わる不調も起こりやすくなります。これは生理前の体温の上昇が関係しています。
良質な睡眠には、体温が下がることが大切なのですが、生理前はホルモンの増加によって、体温が上昇し、夜になっても下がりにくくなります。
そのため、深い睡眠がとれず、目覚めが悪かったり、昼間眠くなったりします。
では、そんな時はどんなことに気を付けたら良いでしょうか。
適度な運動は、快眠をもたらしてくれます。
”適度”とは頑張りすぎない、軽い運動のことです。それで十分効果が得られますし、気持ちが高ぶるような激しいものはかえって逆効果になります。
例えば、夕食後10分間のウォーキングや、入浴後のヨガなど、軽く汗ばむ程度の運動をしてはどうでしょうか。
夕方から夜に軽く運動をすることで、寝つく頃に体温が下がり、スムーズに寝付くことができますよ。
温かい食事は体を芯から温めてくれます。
夕食時にしっかり体温を上げておくことで、体温のリズムが整い、睡眠時には緩やかに体温が下がります。
味噌汁やスープ、鍋など、夕食時には必ず汁物をプラスするようにしたり、食後に温かい番茶やハーブティを飲むようにしましょう。
温かいものは自然とゆっくり食べるので、自律神経も整い、体と心もリラックスできますよ。
それでも、眠気が強く、特に午後からボーとしてしまう場合、思い切って昼寝をしてしまうのも1つの方法です。
この時、必ず守って欲しいのが20分以下の短い昼寝にすることです。ぐっすり寝てしまうと、夜の睡眠に影響します。
リラックスできるソファなどにゆったりと座り、うとうとと寝る程度にしましょう。少し寝たりないかもしれませんが、目覚めた時に頭がすっきりし、呼吸が落ち着き、心身ともにリラックスしているのを感じることができるでしょう。
生理前はなにかと調子を崩しやすい時期です。
良質な睡眠、心身のリラックスを心掛けて気持ちよく過ごしましょう。
ホリスティックビューティインストラクター
高井里奈