朝活をスタートする上で最も大切なのは、朝の過ごし方です。そしてポイントは、「太陽の光」と「朝食」です。
眠たいかもしれませんが、朝起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう。そうすることで細胞一つ一つに備わっている「時計遺伝子」が朝になったことを認識します。私達の体にはほぼ24時間周期で新陳代謝やホルモン分泌などがスムーズに行われるような機能が備わっています。起きてすぐに太陽の光を浴びることでこの機能を正常に保つことができるのです。
そして、さらに効果を高めるために朝食をゆっくり摂ってください。好きなフルーツ、おにぎりなど何でもいいのです。この時に大切なのはゆっくり食べるということです。“ゆっくり”を意識することで呼吸が安定し、自律神経のバランスが整います。自律神経は内臓器官や血管をコントロールしたり、体温の調節も行っています。通常、睡眠時に比べて日中は体温が高くなりますが、日中も体が冷えている人はこの自律神経のバランスが悪い可能性があります。自律神経は継続性があるので、一日の始まりにしっかりバランスを整えておくことで、その日一日良い状態が続きます。ですから、朝は30分でもいいから早く起きて、太陽の光を浴びてゆっくり朝食をとること。そうすれば、体のリズムが自然に整ってくるでしょう。
そんな朝の時間が充実してくると、意識をしなくても自然と夜の睡眠も充実してきます。朝の過ごし方でなぜ睡眠も変わるのかと不思議に思う人もいるかもしれませんが、体の中では全て繋がっています。自律神経のバランスが整い、ホルモンの分泌が正常になることで、睡眠に必要なホルモンも十分に分泌されるのです。すると無意識のうちに心拍数や脈拍数が落ち着き、体温が低下し気持ちよく入眠できます。寝つきが悪いという人は、まずは朝決まった時間に起きてみる。すると夜も自然に眠れるようになります。
朝起きたら太陽の光を浴びること、朝食をゆっくりとること、どちらも特別なことではありませんが、気持ちよく朝活をスタートする上で大切なポイントです。ぜひお試しください。