自律神経が乱れやすい春
絢爛な花の彩り、頰を撫でる風。動物が冬眠から目覚めるように、春はすべての生命が活動を始める季節です。
私たち人間にとっても、春は新しいことを始めるための緊張感が走る時。卒業や進学、入社や転勤といった生活環境の変化も楽しいことではありますが、実はストレスにもなりえるのです。
そしてストレスのダメージを受けるのは、そう、自律神経です。自律神経の切り替えがうまくできなくなると、倦怠感やイライラといった不調を招きます。
冷えると「やる気スイッチ」が低下
また、春は寒暖差が激しいため、身体は意外と冷えやすい状態に。ここにストレスや気象から起こる自律神経の乱れが加わり、さらなる冷えを助長すると、セロトニンやドーパミンといった行動力の源となるホルモンの分泌量が減ってしまうのです。実際に頭痛や肩こりなどの身体的症状が出ることもあります。
では、こうした春の不調スパイラルから抜け出すにはどうすればよいのでしょうか?
冷えスパイラルから抜け出すには?
常に防寒をする?ストレスを溜めないようにする?どちらも大切ですよね。心と身体は繋がっていますから、心身ともに冷やさないことがポイントになります。
まず、身体を外から温める一番の方法に入浴があります。少しぬるめのお湯に15分~20分ぐらい、しっかり浸かることです。
他にも、ストールなどで首元をガードしたり、足首までしっかり隠れる靴下を履いたりするなど、寒い日の防寒対策も欠かせません。また、就寝時に身体を冷やさないよう布団をしっかり乾燥させることも大切です。
セルフケアのように植物をケアしてみよう
そして最後に「心を温める方法」ですが、私が一番お勧めなのは「植物を育てること」です。
初心者の方や、植物をいつも枯らしてしまうという方でも大丈夫。ローズマリーやタイム、ティーツリーやラベンダーなどは、お水と太陽光さえあればすくすくと成長します。また抗菌作用がとても強いハーブなので虫がほとんどつきません。葉を軽くこすると爽やかな香りを楽しめます。たまに収穫して入浴剤を作ったりすることも。
自分の身体をケアするように、植物をケアしてみてください。きっと心が温まりますよ。
筆者の家の植物たち。光合成中。