例年以上に暑さが厳しくなると予想されている今年の夏。すでに夏バテの気配を感じている人もいるのではないでしょうか。
というのも、強い日差しの中を移動して飛び乗った電車はキンキンに冷房が効いていて思わずブルッと震えたかと思うと、下車すると同時に蒸し暑さがやってきて……というように、気温の差が激しい状態に身体が悲鳴を上げているのですね。
室内外の気温差が5℃以上になると、身体の調節機能が働きにくくなって、体調を崩してしまいがち。最近は、オフィスの室温設定が高めになってきてはいますが、それでも長時間過ごすことで身体の芯から冷えてしまうこともあります。
そこでおすすめしたいのが、身体の中から温めて体調を整えることです。スロークッカーや電気圧力鍋、電気無水調理鍋など、食材を入れたら、あとはほったらかしで調理ができる調理家電を利用すれば、野菜たっぷりのスープもお手の物。
食欲のない朝でもスープならノドを通りやすいはず。冷たい野菜ジュースやグリーンスムージーなどもいいですが、温かい食べ物で胃腸を労わってあげましょう。
そしてもう1つ、忙しい日でも簡単にできて、しかも身体にやさしいのが“鍋料理”です。「えー? それって冬のものでしょう?」と思うなかれ。暑い夏こそ、おすすめなのです。
卓上のIHクッキングヒーターを使えば、火を使わずに鍋だけを温めるので部屋が暑くなりにくく、背が低いから取り分けるのも簡単です。
中でも「豚しゃぶ」は、だるさの原因になるというビタミンB1不足を補うのに効果的な豚肉を使ったメニューとしてイチオシの鍋料理。豚肉の脂分が溶け出したスープにサッとレタスをくぐらせて食べると本当によく合いますよ。シャキッとした食感を残しつつも、カサが減って、レタス1個分をペロリと食べてしまえるくらい。
ポン酢やゴマダレもいいですが、白だしをお湯で薄め、柚子胡椒を加えたタレもぜひお試しくださいね。
冷えを感じたり、夏バテ気味の身体には、低周波治療器やマッサージクッション、レッグケア用のマッサージ機などを使ってほぐしてあげるのもいいですね。ヒーター機能を備えたものをセレクトすれば、じんわりと身体を芯から温めながらコリをほぐすので、より血行がよくなってリラックス効果も倍増します。
私自身が愛用している低周波治療器は、コードレスでしかも温め機能付きのもの。電源コードを気にせずに、好きな場所でくつろぎながら使えるのが魅力です。
首筋、肩、腰、腕など疲れが気になる部分のどこでも使えますが、とくにおすすめがふくらはぎの少し下、アキレス腱の上あたりです。暑いからと“生足でサンダル”のことも多く、足首からアキレス腱あたりは特に冷えを感じる場所なので、ここを温めると本当に心地よく、身体が喜んでいるのがわかります。
眠りの前のひとときに、マッサージクッションやレッグケア系のほぐし家電も上手に取り入れれば、身体がリラックスしてスムーズな入眠につながります。ヘッドスパができるような防水タイプのものをお風呂で使うのもいいかもしれませんね。
文:神原サリー