愛情ホルモン「オキシトシン」って何!? 専門医師が効果を解説!〜愛情ホルモン vol.1〜 | Rhythm (リズム)

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愛情ホルモン「オキシトシン」って何!?  専門医師が効果を解説! vol.1

愛情ホルモン「オキシトシン」って何!?  専門医師が効果を解説! vol.1

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愛情ホルモン「オキシトシン」って何!? 専門医師が効果を解説! vol.1

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以前、幸福感を高めるセロトニンの記事で、ご登場いただいたことのある、幸せホルモン「セロトニン」研究の第一人者、有田秀穂医師。

有田先生によると、今、セロトニンに次いで注目を浴びているホルモンがあるとか……。それが、新・幸せホルモンとの呼び声も高い「オキシトシン」。その効能とは?どうすれば分泌を活性化させることができるのか?について、全3回の連載形式でお伝えしていきます。

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有田秀穂
東邦大学医学部名誉教授
1948年東京生まれ。東京大学医学部卒業後、東海大学病院で臨床に、筑波大学基礎医学系で脳神経系の基礎研究に従事、その間、米国ニューヨーク州立大学に留学。東邦大学医学部統合生理学で坐禅とセロトニン神経・前頭前野について研究、2013年に退職、名誉教授となる。各界から注目を集める「セロトニン研究」の第一人者。

オキシトシンとストレスの関係

──ズバリ、オキシトシンとは、どのようなホルモンなのでしょう?

オキシトシンは、昔から「お母さんのホルモン」といわれていたホルモンです。なぜかというと、オキシトシンが分泌されて血液中に放出されると、母乳が出るからなのです。

これまでオキシトシンは、赤ちゃんがおっぱいを吸うという行為によって分泌される、と考えられていました。つまり、お母さんしか分泌できないホルモンとされていたんです。ところが、研究が進んだ結果、実は男性も未婚女性も高齢者も、濃度は低いながら、オキシトシンを分泌できるということが分かってきたのです。

──そのオキシトシンは、私たちの身体にどのような作用をもたらしてくれるのですか?

最大の効果は、何といってもストレスを消してくれることです。

脳は、ストレス中枢という神経を備えています。身体や心にストレスが加わると、このストレス中枢神経が活性化し、副腎皮質からストレスホルモンが出るのです。

ストレスホルモンが長期間出ると、フリージングする

──ストレスホルモンが出ると、どうなるのですか?

ストレスホルモンが出ると、生き物はまず、そのストレスから逃れようともがきます。実験で、ラットを板に貼りつけると、ラットは暴れ回りますが、これがその逃れようとする行為です。

ところが、しばらくして逃れられないと分かると、ラットはフリージングします。つまり、諦めて、暴れるのをやめてしまうんです。

人間も同じで、例えばパワハラなどを受けると、最初は腹を立てたり、反撃したりしますよね。でも、その状態が長く続くと、諦めて抵抗しなくなる。これが、ストレスホルモンが出続けている状況なのです。

──なるほど、そうやってツラい現状から身を守っているのですね。

確かにそうなのですが、実は、これがとても危険。というのも、ストレス中枢神経がストレスホルモンをずっと分泌させ続ける、という状態になりますから。そうすると、高血圧や糖尿病、肥満など、さまざまな身体の不具合が引き起こされてしまうのです。

また、以前にこのリズムの記事でも説明した、幸せホルモンのセロトニンを分泌する神経も、弱ってしまいます。

別名、愛情ホルモン

──なるほど。ストレスがよくないというのは、そういう仕組みだったんですね。そのストレスを緩和してくれるのが、オキシトシンというわけですが、他にもオキシトシンがもたらしてくれる、いい作用はありますか?

オキシトシンは、別名「愛情ホルモン」ともいわれています。つまり、「愛」という状態を作り出してくれるんです。母性愛だけではなく、男女の愛など、あらゆる愛を。

つまりオキシトシンは、愛による絆の心地よさを作り出してくれるホルモンでもあります。ですから、オキシトシンを分泌しない生活を送るなんて、あまりにもったいないこと。

でも現代は、競争社会、没コミュニケーション社会となり、愛や絆が希薄になっています。テレビなどで「絆を大切にしよう」というキャッチコピーが強調されるのも、希薄になっているからだと思いますよ。

──絆が希薄になりやすい現代だからこそ、オキシトシンを分泌することが大切なのですね。

次回<<愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌を増やす方法とは!? 専門医師が解説! vol.2>>では、そのオキシトシン分泌を促す方法について、お伺いしましょう!

取材・文:山本奈緒子

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