ふだん極限までがまんしがちで、貧乏性でエアコンをつけるのがもったいなくて、熱い中生活していました。
ブログなどで、8月下旬に「まだエアコンつけてません」と書いて自己満足に浸っていました。しかし室内でも熱中症にもなることがあるらしいので油断できません。熱中症、これまで他人事のように感じていましたが実際なるとかなり辛いものです。
自分は暑さに強いと勝手に思っていましたが、それは国内限定の井の中の蛙的なことだったようです。
先日、インドで暑い中(40度以上)ろくに食事せずに観光などしていたら、熱中症になってしまったようで、立っても座ってもいられず、ツアーの待機場所の道端に横たわっていました。
ついにこんな姿をさらすようになってしまい、しかも顔にハエがたかってきたりしてもしかして死臭? 今マザー・テレサが通りかかったら、施設に収容されそうです。
症状としては、吐き気と熱、関節痛などでした。とにかくこれらの症状が複合的に襲ってきて、ただ横たわっていることと時々吐くことしかできず、関節や体の背面など随所が熱でこわばり、朦朧としてきます。もうすぐ死ぬのかな、所さんは熱中症になったあと関連商品のCMに出たりしてうらやましい。でも二番煎じはないだろうな。。。とぼんやりとした意識のなか考えが巡りました。
最終的には病院に運ばれ半日入院することに。ベッドが空いてないと言われ大渋滞の中たらい回しにされながら、やっとたどり着いた病院。
インド、病院少なすぎです。
雰囲気的には野戦病院のような、あちこちすすけて錆び付いていて、ベッドはボロボロ。シーツも何か不明なしみがついていました。
しかし贅沢は言ってられないので横たわり、点滴してもらいました。その点滴も驚いたことに、手の甲の血管に刺すのです。ひじの内側に刺してほしいとナースにジェスチャーで示したのですが、迷いなく手の甲に刺されました。わりと痛かったでしたが、熱中症の苦しみのほうが上回っていました。
そして点滴をしたまま4、5時間うつらうつらして、半分くらい体力復帰。
点滴に何が入ってたのか全く不明でしたが、きれいな看護師さんの優しさに救われました。日本人が珍しいらしくて、死にそうな姿のとき一緒に記念撮影されました。
今回身を持って知った熱中症の恐怖。でもいろいろな看病してくれる人の優しさに触れて、感動しました。私は、はたして誰かが行きだおれたり苦しんでいたら助けることができるだろうか…。
心の中のインナーマザー・テレサを思って生きていきたいです。
文:リズムアンバサダー 辛酸なめ子