冬の間は数分おきに手をこすって温めないと仕事にならないほどに冷え症です。ひどかった時は、1月から3月にかけて、なぜか右手だけ小指と薬指にしもやけが発生し、数ヵ月真っ赤に腫れ上がるという症状が続いていました。
かゆみを超えて痛いという症状で、しかも冬の間は右手には指輪をはめられないという哀しい事態に見舞われていたのです。
まずネットでしもやけに効くという薬を買ってみました。アロエ成分の軟膏やトウガラシ入りの軟膏など……。家に軟膏ばかり増えていくのに、寄る年波を感じます。でもそれらはハードなしもやけには効かず、最終的に江戸時代から続く軟膏、紫雲膏を試しました。
江戸時代の有名な医者、華岡青洲が創った薬。
昔、増村保造監督の「華岡青洲の妻」という映画を観たことを思い出します。たしか奥さんが自らの身を実験台に差し出す泣ける話でした。江戸時代からの年代物の薬が今も使われているとはすごいです。成分の豚脂、当帰、紫根、ごま油などが混ざり合った匂いのエグみが強烈でしたが、毎日塗ってその上から包帯を巻いたり、地道に努力。
でもしもやけの症状が重すぎたのが結局治らず……。
表面的にケアしても治らないので体の内部に原因があるのかもしれないと思いました。思い当たるのは約十年前、二年くらい朝バナナダイエットを行っていたことです。体脂肪率は若干減りましたが、バナナは南国の食べ物なので、二年間のバナナ生活で冷え症が増幅してしまったのかもしれません。右手の指は仕事で酷使しているので、そのせいだという気もしていました。
決定的な原因がわからず悶々としていたのですが、二年前、表参道の松倉クリニックで血液検査を体験取材する機会があり、その時に原因の一つが判明。フェリチンという鉄の貯蔵を行う蛋白の値が10しかなくて「よく仕事できてるね」と言われました。
フェリチン、はじめて聞きました。周りの友人には「○リチンかと思った」と言われてしまいましたが。あとでネットで調べたら突然死もありうる値でした。貧血で朝礼の時倒れる病弱な少女に憧れてましたが、今さら判明しても……いろいろ手遅れです。鉄分欠乏でうつっぽくなるそうで、死にたくなりがちなのは貧血のせいだったかもしれません。それからしばらくクリニックでミネラル注射したり鉄分サプリを買って飲んでいました。すると、その年は嬉しいことにしもやけが発生しなかったのです。
注射に毎週頼るのも何なので、他にも冷え症を改善するべく試してみました。鍼灸院に行ったら「お血」の症状が強く血行が滞っていると診断されたので、月一くらいで打ってもらっています。たまに行くエステBE-MAXでは、体を温めるマッサージを受けたり、血行促進に効くというビタミンBやEが含まれたサプリを入手し、飲んでいます。
そして最も効果があるのは……、ジャニーズかもしれません。
最近ですと帝国劇場での「ジャニーズワールド」に興奮したり、テレビで録画して観たジャニーズカウントダウンコンサートではイケメンたちの歌と躍りにテンションがマックスになり、身体中の毛穴が開き、血がめぐりだしました。(中島健人の笑顔の破壊力がヤバい~!!) (櫻井翔と菊池風磨の慶應ツーショット!) (手越のピンクのファーが似合いすぎる~!) (光GENJI佐藤アツヒロが全然劣化してない~!)と心の中で叫びまくった1時間45分。
そのあとは体が内側から火照っていました。美青年という至宝の芸術作品を創りたもうた全能の神に感謝です。
文:リズムアンバサダー 辛酸なめ子
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