あなたは、毎日お通じはありますか?本当であれば、一日に2回出るのが理想とされている便通ですが、現代人の約2割は便秘症であるといわれています。
便秘はおなかが張って不快なだけでなく、肌トラブルや、イライラなどの精神症状も引き起こします。様々な病気の原因にもなってしまいますので、しっかりと対処していきましょう。
便秘は、次のような様々な病気や不快症状の原因となってしまいます。
・冷え性
・むくみ
・イライラ、落ち込み
・ニキビ、肌荒れ
・大腸がん
大きな病気の原因になる可能性もあるので、あなどることはできません。
・弛緩性便秘:食事量が少なかったり、運動不足、加齢などによる腹筋力の低下で、腸管への刺激が低下し便が出なくなるタイプ。
・痙攣性便秘:ストレスや過敏性腸症候群など、自律神経失調症によって大腸の動きが悪くなるタイプ。
・直腸性便秘:便意を我慢してしまったり、下剤や浣腸を乱用することによって直腸の神経が鈍り、便が溜まっても排出されないタイプ。
便秘を治すためには、規則的な生活が必要不可欠です。しっかりと睡眠をとることで、自律神経やホルモンバランスを整えることができるため、腸がしっかり動くようになります。
栄養バランスが整った食生活に加え、食物繊維を多く含む食材を摂りましょう。納豆、やまいも、春菊、アボカド、昆布、バナナ、桃、柿…など、手軽に摂れる食べ物ばかりなので、積極的に取り入れると良いでしょう。
また、運動不足の方は、腹筋を鍛えるのもとても効果的です。腸の動きが活発になり、便通が良くなるだけでなくポッコリおなかも解消されます。
・桃核承気湯(トウカクジョウキトウ):のぼせやすく、冷え症で、血流が悪い方の便秘症状を解消します。
・防風通聖散(ボウフウツウショウサン):どちらかというと固太りで、体内に老廃物が溜まりやすい体質の方に向いています。
・加味逍遥散(カミショウヨウサン):ホルモンバランスや自律神経の乱れを調整し、胃腸の動きを正常に整えて排便を促します。
・麻子仁丸(マシニンガン):高齢者など、水分が少ないコロコロ便の方におすすめの便秘薬です。
漢方によって根本的な体質改善を行うことで、自ら便を排出しやすい身体に変わっていきます。いつも市販の西洋薬に頼りがちな方は、ぜひ一度漢方薬を試してみてくださいね。
文:リズムアンバサダー 森田ひろみ