ビタミン剤をしっかり飲んでいるのに…化粧水やリップクリームでたっぷり保湿しているのに…肌の乾燥が全然治らないー!!そんな方は多いのではないでしょうか。
サプリメントや化粧品を使っても、まだまだ潤いが足りないと感じる方は、もしかしたら「血虚(けっきょ)」という体質なのかもしれません。「血虚」の特徴と対処法についてお教えします。
漢方では、「気・血・水」という身体を作る3つの要素がしっかりとバランスを取っていることで、人は健康や美を保つことができるといわれています。
気…元気や気力の『気』。体力、免疫力や基礎代謝など、身体全体のエネルギー。
血…体内を巡る血の流れ。身体の各部位に栄養素を運ぶ役割を果たしている。
水…血液以外の水分。リンパ液や汗、消化液など。
このうちの血(けつ)が不足している状態を「血虚」といいます。
要は、身体の中を巡る血液が不足しているため、体中が栄養不足になっている状態ということです。
血が不足していると、身体に十分に栄養を行き渡らせることが困難になります。特に、心臓から遠い身体の末端部分に影響が出やすいです。例えば、以下の症状が出ます。
・顔の乾燥や、唇の荒れ
・爪が弱く、割れやすい
・髪の毛がパサパサ、抜け毛が多い
それ以外にも、こんな症状が出ることがあります。
・生理量が少ない
・めまいが頻繁に起こる
・貧血ぎみ
・体力がなく、疲れやすい
・不妊症
心当たりがある方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
血虚を改善するためには、血を補う必要があります。血を補う食べ物として、漢方ではいわゆる「黒い食べ物」が効果的だとされています。
例えば、ひじき、黒豆、レバー、プルーン、クコの実、ナツメなどです。特に女性の場合は生理後に血虚になりやすいため、これらの食べ物を積極的に摂るといいですね。
漢方薬でいうと、「四物湯(シモツトウ)」や「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」などがおすすめです。ただし、体質に合うかどうかはご自身の判断ではなく、漢方の専門家に聞いてみてくださいね。
文:リズムアンバサダー 森田ひろみ