日光浴は、適度に行えばとても気持ちよく、健康にも大切なもの。太陽の光は、私たちの身体と心を温め、血行をよくし、毒素を減らす効果のある発汗を促してくれます。
夏から秋へと変わる時期は、夏の疲れがドッと出やすい時。火照りや疲れがなかなか取れないこともありますよね。そんな残暑の疲れを癒すのが、太陽の光と対の関係にある「月の光」。今回は、月の光を体感しながら行う瞑想法とヨガをご紹介します。
太陽の光が、身体を温めて刺激する陽の作用を持つのに対し、月の光は、身体の組織や心を鎮めて癒す陰の作用を持ちます。よって、月光浴は、夏の暑さによる火照りを鎮め、心地よく冷やしてくれる効果があるといわれているのです。
また、月光浴を行うには、満月の時期がおすすめ。月が最も魅力的に輝く夜、ひとり静かな感じを味わいながら、月の光で心身をクーリングしてみてください。
月の光を感じながらの瞑想は、心身をゆったりと落ち着かせ、イライラやストレスを優しく鎮めてくれます。ベランダや窓の近くなど、月が見える場所、もしくは月の光を感じられる場所で行いましょう。
1. 月が見える場所で、座りやすい座法で座ります(ベランダで行う場合は、立ったままでも◎)。
2. エネルギーやプラーナ(呼吸)がスムーズに通るよう、背骨から頭頂までをスーッとまっすぐ空へと伸ばすように姿勢を整えましょう。下腹部を引き締め、あごを少し引きます。
3. 姿勢が落ち着いたら、胸の前で合掌しましょう。親指を胸の中央に添えるようにします。
4. ゆっくりと目を閉じます。目を閉じるのが怖い方は、薄目を開けていても◎。全身の力を抜き、顔は優しく微笑みを浮かべて。
5. 徐々に頭を空っぽにしていきます。考えごとや悩みごとは、心のポケットにそっとしまいましょう。自分を優しく観察していきます。
6. 月の光が自分を優しく包み込んでくれるようなイメージで、自然な呼吸を感じていきましょう。吸って、吐いて、という繊細な動き・微かな音に集中します。
7. 心身が鎮まるまで、この自然な呼吸を繰り返します。月の光と、今ここにある自分にだけ集中する時間です。
月の滴を受け取りながら、全身で月の光を感じることができるヨガのシークエンスです。立ったままでも座ったままでも◎。自然な呼吸で、しなやかに優しく動いていきましょう。
1. 姿勢を正し、胸の前で合掌します。
2. 両手のひらで受け皿を作り、月の滴を受けるように手を空へと伸ばします。目線も、手の向こうの夜空へと送って。
3. 伸ばした手を解放し、両手を腰に添えます。お腹の力が抜けないよう、ゆっくり背中を反らせ、胸を十分に開きましょう。
4. 月の光を身体全体で感じながら、ポーズを20~30秒ほどキープします。ゆったりとした呼吸を繰り返しましょう。
5. ゆっくり上体を戻し、胸の前で合掌します。
6. 3回ほど繰り返し行うと◎。
夏から秋へと変わる時期は、夏の疲れがドッと出やすい時。心身を優しく鎮める効果がある月の光と瞑想・ヨガで、夏の疲れや火照りを優しく癒してあげてくださいね。
文:erica
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