話しているだけなのに息が上がってしまう、カラオケでよい気分で歌い上げたいのに呼吸が続かない、ということはありませんか? これは誰もが普通にしている「息をする」ことを少し意識するだけで改善できます。
呼吸法を意識することで安心感・信頼・ゆとりを相手に与えられたら、どうでしょうか? 仕事のミーティング、テレカン(電話での会議)などで一目置かれるような存在になれますよ。何より、腹筋や背筋を意識して呼吸を整えることで体幹も鍛えられるので、太りにくい体質への第一歩になります。
これからご紹介するのは、腹式呼吸と呼ばれる呼吸法がベースです。水泳や合唱、楽器を経験されている方は、「あ、できる、できる」と思われたかも知れません。意識して呼吸をコントロールできるようになるために、改めて、やってみてくださいね。読むだけでなく、実際にやることに意味があります。
始める前に、全身の力を抜いてリラックス。横にゴロンとなった状態で行うとわかりやすいです。さらに、お腹の上に本を置くと可視化できていいですよ。さっそく、やってみましょう。
1. 全身を床にゆだねてゴロンと寝転びます。立って行う場合には、足を肩幅に開きます。背筋を伸ばして上半身は上からつられているように、下半身はおへその下あたりに重心をおいてしっかり立って下さい。とくに首や肩に力が入らないように注意してください。
2. 体の中にある空気をすべて口から吐き出します。この時、お腹が凹みます。お腹と背中がくっつくくらい、ぺったんこになるのをイメージしましょう。
3. 鼻から息を吸い、全身に空気を入れていきます。この時、お腹と脇腹が膨らみます。全身ですが特に下腹から上半身にどんどん空気が溜まっていくイメージです。
4. いっぱいになったと感じたらさらにもうこれ以上無理!というくらい息を吸います。
5. 吸い終わったら穏やかに安定して息を「口から」息を吐きます。もう吐く息がないと思ったところから、お腹と背中がくっつくようなイメージで息を吐ききってください。
6. 1~5を繰り返す
呼吸が整ったら上記、呼吸法(5)で息を吐くときに「あ」と声を出して息に声を乗せてください。どのくらい続くか時間をはかってみましょう。無理に長くする必要はなく、一気に息を吐いて短くするなどリズムをつけて練習すると良いですよ。目安として男性は30秒前後、女性は20秒前後、少しでも長く続くように練習してみてください。
無理して声を張り上げて喉を傷めないよう気を付けましょう。声が大きい、小さいよりも自分らしいよい声を響かせることが目的です。
いかがでしたか? 寝る前、起きた時などまずは寝転んだ状態でやるのがオススメです。できるようになったら立った状態、座った状態でもできるように意識して練習してみて下さいね。たっぷり息を吸うことで聞いている人に安心、信頼、ゆとりを感じてもらえるような話し方ができるようになります。太りにくい体質への第一歩になりますので試してみてください。
呼吸法これで良いのかなと思った方、話し方やプレゼンテーション、コミュニケーションスキルに関するご質問・ご相談はお気軽にご連絡ください。
文:大塚美幸