サマタには止めるという意味があり、気持ちを一点に集中させて心の動揺を止めることをサマタ瞑想と言います。お寺などで行われる座禅に用いられていて、年齢を問わず誰でも簡単に行えるため日本では最もメジャーな瞑想法です。
今回は、サマタ瞑想で得られる3つの効果と誰でも簡単に行うことができる方法を紹介します。ストレス軽減や集中力アップといった嬉しい効果も期待できるので、ぜひ実践してみてください。
集中力をつけるという点がサマタ瞑想の大きな目的であり、無心でいられる状態を経験できるようになるのが魅力です。これから主な効果を3つ紹介します。集中力アップはもちろん、リラックス効果も高いのでストレス解消にもおすすめです。
サマタ瞑想は1回15分程度の時間から始めますが、熟練者になると1時間以上も集中して瞑想できるようになり、集中力アップにつながります。意識を集中させ雑念を払えるコツが掴めると、仕事や勉強も集中して行えるようになるでしょう。
サマタ瞑想では、息をゆっくり鼻から吸ってお腹を膨らませ、口から吐くときにへこませるという腹式呼吸を行うため、より深い呼吸をすることができ自律神経を調整することが可能です。
体の不調やストレスは自律神経の乱れからくることが多いため、深い呼吸で調整することで、ざわついていた心も穏やかになり落ち着きを取り戻せます。
サマタ瞑想を行うと頭の中の雑念を客観的に見ることができるようになり、イライラを軽減させる効果も。初めは集中することが難しく雑念が浮かんでしまいがちですが、継続して行うことで意識を集中させられる時間が長くなります。悩みやストレスを軽減しやすくなるでしょう。
サマタ瞑想には約40種類あると言われていますが、今回は自宅などで簡単に行える方法を紹介します。日々の生活に取り入れて、自分自身としっかり向き合う時間を大切にしてください。
まずは、自分が落ち着ける座り方で座りましょう。次に、目を閉じて腹式呼吸をします。息を口からたくさん吐いてお腹をへこませた後、鼻から空気をたっぷり吸いながらお腹を膨らませてください。
雑念を取り除くために頭の中で数字を数えていきます。初めのうちは難しいかもしれませんが、とにかく数えることに意識を持っていくようにすると徐々に無駄な思考を削っていくことができるでしょう。
15〜20分間瞑想を行ったら静かに目を開けて終了します。静かな落ち着ける場所を選び、朝起きてすぐと夜寝る前に行うのがおすすめです。慣れてきたら徐々に瞑想の時間を長くして、集中力を持続させられるようにしましょう。
今回は、サマタ瞑想の効果と方法を紹介しました。普段、静かに落ち着いた時間を過ごすという機会が少ないという人も多いのではないでしょうか。日常のパフォーマンスを高めるだけでなく、心の休息にも効果的なので、積極的に行うことで自分の心と体を労ってあげましょう。
関連キーワード
| 自律神経 |