最近ドラッグストアなどでよく見かけるようになった濡れマスク。市販の濡れマスクは使い捨てで3枚ほどしか入っていないので、日常的に濡れマスクを利用したいという人からすると経済的に負担が大きくなりがち。
そこで、今回は濡れマスクの効果と選び方、自宅で簡単に作る方法も紹介します。自分にあった濡れマスクを使って、効果を実感しましょう。
通常のマスクと比べて、濡れマスクにはどんなメリットがあるのでしょうか?
口呼吸の場合、口の中がカラカラに乾いてしまい、喉の粘膜まで乾燥してしまいます。とくに起きたとき喉の違和感を感じたことがある人は、鼻呼吸ではなく口呼吸をして寝ている可能性が高いです。
口呼吸によって喉の粘膜を炎症させてしまうと、そこに風邪の菌などが付着・繁殖し、風邪を引いてしまうことがあります。水分が適度に含まれている濡れマスクは、潤いを与えて粘膜の炎症を抑えることが可能。
乾燥している口腔内は菌が繁殖する環境として適しています。濡れマスクによって口腔内を潤しておくことで、菌の繁殖を抑えて虫歯や口臭予防の効果も。
マスクをすることで口が覆われ、アゴを上げる形となるので、自然と鼻呼吸になります。免疫力を高めるだけでなく、就寝時のいびき抑制にも有効です。鼻呼吸には自律神経を整える作用もあるので、心地よく眠りに入り、朝スッキリと目覚められるでしょう。
また、乾燥を防ぎ粘膜を保護することが可能なので、気管支炎の予防にも効果的。気管支や声帯が弱い人に、おすすめです。
濡れマスクは花粉対策にも効果を発揮します。マスクの着用は、吸い込む花粉の量を30%~60%程度に抑える効果があります。また、花粉症になると口呼吸や、花粉症の薬の影響で喉が乾いてしまうことがあります。
濡れマスクであれば、花粉を吸い込む前によりキャッチし、乾燥対策にもなるでしょう。濡れている部分が乾いてしまうと効果が薄まるので、定期的にマスクの交換が必要です。
市販されている濡れマスクには、主に2つの形状があります。立体タイプとプリーツタイプです。日中に使う場合は、立体形状の方が口元にスペースがあるので話しやすく、女性の場合はメイクの崩れを気にする必要がないのでおすすめ。
就寝時に使う場合は、プリーツタイプを選ぶとフィルターが口元に近いので、喉の潤いを実感しやすいメリットがあります。
濡れマスクの作り方は2種類あります。1つ目はガーゼマスクを利用する方法。洗濯すれば何度も使用することができるので、日常的に濡れマスクを利用したい人にピッタリ。
2つ目は不織布マスクを使用する方法。使い捨て使用になるので、不織布マスクがたくさん余っているときや一時的に濡れマスクを利用したい、という場合に便利です。
【用意するもの】
ガーゼマスク1枚
【作り方】
1、ガーゼマスクの上部1/3を外側に折り曲げます。
2、紐や折り曲げた部分以外は濡らさないように、折り曲げた部分の中心部に水を含ませます。
3、濡らした部分だけをビショビショにならない程度に軽く絞ります。
4、折り返した部分(水に濡らした部分)を外側に折り返して、鼻を塞がないようにして、口だけを覆うようにして、マスクをします。
【用意するもの】
不織布マスク2枚
不織布マスクに収まるほどの布ガーゼ1枚
【作り方】
1、布ガーゼを不織布マスクの2/3程度の大きさにして、水かお湯で湿らせます。この時もビショビショにならないように注意してください。
2、これを不織布マスクでサンドイッチのように挟むだけです。
3、使用時は口をガーゼ部分が覆うようにマスクをしてください。
濡れマスクは風邪予防・気管支と声帯の保護・自律神経の正常な働きを促進・自然に鼻呼吸へと導いてくれるなど、多くの効果があります。また、自分で安く簡単に作ることができるので、衛生かつ経済的にも優しいメリットも。ぜひ一度、試してみてください。