趣味や体力づくりなど、マラソンを行う時に必要になるのが、マラソン用のシューズ。どのようなポイントで選べばよいか、紹介します。
ポイントをしっかりとおさえながら、自分好みのデザインの靴に出会えるよう、参考にしてください。
例えば、ウォーキングとマラソンを比べるとします。両者は、走る速度も違えば、足にかかる負担も異なります。また、それぞれの靴は、より運動が効果的にできるように独自の性能を備えています。
簡単にまとめると次のようになります。
ウォーキングシューズ
・耐久性が高い
・重い
・安定性が高い
ランニング(マラソン)シューズ
・衝撃に強い
・軽い
・通気性がよい
・柔らかい
そのため、「短時間だから」「まだ始めたばっかりだから」といって、それぞれの運動に適していない靴を履くのは結果的に足に負担をかけることになります。
シューズを選ぶ違いを挙げましたが、ランニングシューズならどれでもいいかというと、実はそうではありません。部活や趣味などで走ったことがある経験者と、これから始めるという方とでは、靴に求める要素が異なるからです。
ランニングシューズを揃えているショップでも、初心者用・経験者用と分けて案内できるようにしています。具体的には、初心者は重くてクッション性が高いもの、経験者は軽くてクッション性が低いものを使用することが適しています。
ケガをする可能性が高い初心者は、衝撃を吸収するために、多少重くなってもクッション性を高めた靴を選ぶとよく、反対に、経験者はケガ防止よりも、速く走れるように軽さを優先します。
このように、まずは自分に合った区分の靴であることが前提となります。
自分には初心者・経験者どちらの靴が向いているか分かったところで、次はどのメーカーの靴がいいのか考えていきましょう。メーカーは、海外製・日本製のものに分かれており、それぞれの靴に特徴があります。いくつかのメーカーを挙げ、紹介します。
●ナイキ:軽量化や通気性に特化した靴。足の幅が狭い方に向いています。iPhoneとの連携で、パソコンでランニングメニューを管理できたり、ランニングデータを記録・管理しておくことができます。
●アディダス:通気性や軽量化に特化した靴。足の幅が狭い方に向いています。デザインに凝った靴が多く、ファッションの一つとして選ぶ方も多いです。
●ニューバランス:クッション性やフィット感、軽量化に特化した靴。日本人向けに、足の幅が広い靴もあるなど、海外製の中では、サイズ展開が豊富です。カラーの種類も多く、デザイン性のある靴です。
●アシックス:以前は日本人の足は「甲高で幅広」といわれましたが、最近では甲が低く、幅が狭い人も多くなってきました。そんな日本人の様々な足のタイプに合わせた靴を展開しています。
かかとだけでなく、つま先にもすり減りにくいゼリー状の素材を使っているので、クッション性が高く、かために作った靴底で、力強く踏み出して走ることができます。
タイムを競わないファンランナーからより速いタイムを目指すランナーまで幅広い方向けに作っています。
●ミズノ:クッション性に特化した靴。高価格帯のモデルでは、クッション性が落ちにくい2枚重ねのプレートを使用し、クッション性と安定感を実現しています。
通気性も高く、ストレッチ素材の靴は走っても靴が横に広がらず、踏み出す力も入れやすい作りになっています。
メーカーによる違いがある程度、理解できたら、いよいよショップへ向かいます。実際にマラソンで使う靴下をはいて選ぶと、より自分に合う靴が選べるので用意していきましょう。
試し履きの前に、足のサイズを測ってください。普段、履いている靴とは履き方が異なるため、サイズが違う場合が多いからです。
椅子に座って、靴ひもを緩めた靴に足を通したら、つま先から順にひもを締めます。ヒールカップと呼ばれる、かかとの部分が足に合っているかも確認しておきましょう。
履いたら以下のポイントをチェックします。
・靴の幅と足が合っているか
・つま先に1cm前後の余裕があるか
・ひもを通す穴が左右対称に見えるか
・歩く時、かかとがヒールカップからずれないか
・自由に足首が動かせるか
・小指や親指、母指球のあたりががきつく感じられないか
これらのポイントを満たしていれば、自分の足に合った靴といえます。
また、どうしても行く時間がない方は、ネット通販という方法もあります。ホームページ上で、自分に合った靴選び診断ができるメーカーもあるので、判断材料になりそうです。
しかし、あくまでも目安なので、できるなら専門店で試し履きをすることをおすすめします。マラソンが楽しくできるような、お気に入りの一足が見つかるといいですね。
文:編集部ライター M.T
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