「ローフード」とは、食物酵素を体内に摂り入れることで、美容や健康に役立てようというもの。難しそうに聞こえますが、いつもの食生活に簡単に組み込む方法があります。朝昼晩のお手軽ローフードを試してみませんか?
植物に含まれる酵素には、消化を促し、代謝を助ける働きがあります。そのため、野菜や果物だけを食べる分には消化のために無駄なエネルギーを使う必要がなく、その他の内臓器官の働きが活発になるのです。
ローフードとは、こうした身体の働きを意識した食事法のことです。新陳代謝が活発になり、身体のすみずみに栄養素や酸素が届きやすくなるため、結果として、ダイエットや理想のお肌にもつながります。
食物酵素は46~48度の熱で壊れてしまいます。そのためローフード生活では、加熱を避け野菜や果物を生のまま摂取します。ローフードの「ロー」は「raw」、「生」という意味です。
ローフードスタイルに適した野菜や果物の摂取法として、グリーンスムージーがあります。細かく粉砕するため、ビタミンやミネラルなどの栄養素がより消化吸収されやすくなるという利点があります。
ただし、それ以外のものが胃に入っている状態での摂取は避けましょう。効果を実感するには朝一番で摂取し、消化が終わるまで40~60分間は何も食べないことがおすすめです。
ローフード生活の第一歩として、朝ごはんをグリーンスムージーにしてみるのはいかがでしょうか。
食物酵素を体内に摂り入れるために、ランチタイムにはサラダボウルいっぱいの生野菜サラダをいただきましょう。グリーンの葉物野菜に、赤や黄色のパプリカ、オレンジ色のにんじん、赤いトマト、紫玉ねぎなど、彩りもよく鮮やかで、目にもおいしいものです。
しかし、市販のドレッシングではせっかくのローフードライフも台なし。オリーブの実を絞っただけのエキストラヴァージンオリーブオイル、レモン汁、塩だけでいただきましょう。
アクセントに、バジルやオレガノなどのハーブや、オリーブ、ナッツ類を加えてもいいですね。ナッツ類は、低温加熱で仕上げたロー食材を使いましょう。
朝昼とも野菜だけの食事だと、他のものが食べたくなってきます。そこで、晩ごはんにはそれ以外のものも取り入れて、ストレスがたまらないようにしましょう。
必須脂肪酸であるオメガ3が含まれるサーモンや青魚のお刺身、低脂肪・高タンパクな鶏ささみ肉などがおすすめです。
ただし、食事の最初に生野菜サラダを食べ、食物酵素をなるべく先に摂取しておきます。糖質は消化に負担がかかるため、ご飯やパンなど炭水化物は控えめに。食べるなら玄米や全粒粉パンなどにします。
マヌカハニーは、正しい製法で作られたものなら高温加熱されておらず、ロー食材になります。マヌカハニーで甘みをつけたスイーツなら、ローフードの食生活にも組み込めます。
低温焙煎したローカカオを混ぜればローチョコレートに、同様に低温で煎ったアーモンドを粉にしたものと混ぜて低温乾燥させるとロークッキーのできあがり。
ほかにも、低温で乾燥させたドライフルーツを使って甘みをつけたものなど、ロースイーツにはさまざまな種類があります。
手作りするもよし、通販で購入するもよし、賢く活用して甘いものも楽しみましょう。
人間の身体は、食物を消化するために多くのエネルギーを必要とします。私たちの普段の食生活は、自分が思うより内臓に負担をかけ、消耗させてしまっているようです。
ローフードを始めれば、そんな食習慣から解放され、身体にやさしい食生活ができるようになります。
余ったエネルギーは、その他の器官を働かせるエネルギー源となり、新陳代謝が活発になるという理にかなったローフード生活。ダイエットやお肌の状態が気になるという方は、さっそく始めてみてはいかがでしょうか?
文・編集部ライター N.O