西洋では、どんなときも、女性が優先されるレディーファーストがマナーです。
日本では、なかなか馴染みが薄いマナーですが、女性として生まれたからには、男性から素敵にエスコートされたいと思いませんか。フレンチなどの西洋のお食事の席で、ぜひ、このレディーファーストを堪能してみましょう。
素敵なお食事の時間が、さらに優雅になること間違いなしです。
日本の女性はレディーファーストに慣れていないからか、いざ、その場面になると遠慮して、モジモジしてしまう方が多いように思います。そこが、日本の女性の可愛らしいところなのですが、西洋の席では、遠慮せず堂々と振る舞った方がずっと素敵です。
お店の人や男性のエスコートに身を任せ、ご自身が女性であることを心から楽しみましょう。以下に、レディーファーストの基本をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
欧米では、ドアを引くのは男性の役目。同行している男性やお店の人がいる場合は、引いてくれるのを待ちましょう。そのとき、軽く会釈をして優雅にお店に入ることが淑女の礼儀です。
食事の席にもっていくものは、貴重品の入った小さなバッグだけにするのが◎。コートなどの上着や大きなバッグはもちろん、手袋やスカーフも、小さなバッグに入らないようでしたらクロークに預けましょう。また、コートを脱ぐときにお店の人がサポートしてくれた際は、きちんとお礼をしましょうね。
食事の席へは、お店の人の案内を待ち、それに従います。くれぐれも、勝手に好きな席に着かないようにしましょう。
また、カップルの場合は、男性が一歩下がり、女性が先に席に着くようにエスコートするのがマナー。女性は三歩下がって歩く・・・という日本の発想とは真逆ですが、凛と胸を張って歩き、優雅にエスコートしてもらいましょう。
テーブルに着くと、お店の人が椅子を引いてくれますので、椅子とテーブルの間に入り、なるべく深く腰掛けるようにして、ゆっくり座りましょう。
テーブルと身体の間は、握りこぶし1つ分くらいのスペースが空くようにします。
また、先に椅子を引いてもらっている人がいる場合は、椅子の横に立って順番を待ちましょう。くれぐれも、自分で椅子を引いて座らないようにしましょうね。
テーブルに着いてからも、お店の人を呼ぶときや、オーダーするときなどは男性にお任せで◎。入店から退店まで、男性のエスコートに任せましょう。
西洋のマナーにも、席の順番があります。目上の人はもちろんのこと、日本のマナーと違い、原則として女性が優先的に上席に座るのがマナーです。
ダイニングルームなどの場合は、壁際や入り口から遠い席が、窓際の場合は窓が見える席が上席となります。一方、個室の場合は、マントルピース(暖炉)のある方や、入り口から遠い席が上席となります。お店の人がさりげなく案内してくれますので、それに従っても◎。また、お店の人が一番最初に引いた席が上席となります。
いかがでしたか。ちょっとリッチな時間、レディーファーストされる振る舞いを楽しんでみてくださいね。
文:erica