あなたにちょうどいい、リズム|Rhythm

「現代女流浮世絵師、京都マラソンを走る 青山剛×ツバキアンナ対談 Vol.3」 〜どんな運動でも、大切なのはリズム(後編)〜

「現代女流浮世絵師、京都マラソンを走る 青山剛×ツバキアンナ対談 Vol.3」 〜どんな運動でも、大切なのはリズム(後編)〜

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「現代女流浮世絵師、京都マラソンを走る 青山剛×ツバキアンナ対談 Vol.3」 〜どんな運動でも、大切なのはリズム(後編)〜

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現在女流浮世絵師として活躍するツバキアンナさん。アラフィフになってから、お酒を美味しく飲みたいがためにランニングを始めたところ、あれよあれよという間に東京マラソン2回目の挑戦でサブ4を達成したといういきさつをお話いただいたのが、今年の夏のこと。

そのインタビューがキッカケとなって、アンナさんは京都マラソンに初挑戦することに。

リズムアンバサダーでもあるランニングコーチ、青山剛さんの京都マラソンに向けた連載『For 京都マラソン12週間プログラム』に合わせ、時には青山さんの直接指導を受けながらアンナさんが京都マラソンを目指すプロジェクトがスタートします。(Vol2前編後編より続く)

そこで、今回は、プロジェクトの旗揚げということで、お2人に対談していただきました。

「現代女流浮世絵師、京都マラソンを走る 青山剛×ツバキアンナ対談 Vol.3」 〜どんな運動でも、大切なのはリズム(前編)〜より続く)

“走れちゃう人”ほど基礎から学ぶべき

——ある程度の年齢になってくると、やはり、走らないトレーニングがますます重要になりますか?

青山剛さん(以下敬称略)年齢に限らず、ケガをしている人、足が太くなっている人、タイムが伸び悩んでいる人、具合が悪くなった人というのは、すべて基礎ができていないからです。ランニングの基礎とは何なのか、わかっていない。ランニングが運動の基礎だと思われがちなんですけど、その基礎中の基礎をやるということから始めましょうということですね。

——アンナさんは、走らないトレーニングを意識したことはありますか?

ツバキアンナさん(以下敬称略)まったくないですね(笑)。今までは準備運動もほぼしていないですから。アキレス腱をちょっと伸ばすくらいで、それで走っちゃっています。


青山 それが、さっき言った、走れちゃうことによる落とし穴ですよね。ただ、アンナさんの話を聞いてみると、ボディバランスは非常にいいというか、うまいと思います。そのうまさを長持ちさせるために、基礎にまずは取り組んだほうがいい。ケガをしてしまった人は、その重要性がわかっています。

せっかく丈夫な身体なんですから、より精度を高めていって、いつまでもお酒が飲めて楽しく健康でいられるために、基礎からやり直すというのがいいでしょう。

アンナ フラメンコをやっていたのが良かったのかなあと今、思います。クルクル回らないといけないので、体幹という意味ではある程度、鍛えられている部分もあるのかもしれないですね。

青山 本格的にやってらっしゃったから、半分くらいはフラメンコで基礎体力作りは終わっていると思います。軸が出ているんでしょう。軸が出ているということは、体幹もしっかりしていないとフラついてしまう。フラつかないのは、軸がしっかりしているか、手足でバランス取っているか。でも、手足でバランスとっているだけでは、長く踊れないと思います。

アンナ そうですね。それはフラメンコを習っているときに、よく言われました。

フォームを“直す”と“直る”の違い

青山 走るときに手足を左右に振ってバランスを取る人は、女性に多いんですよね。でも、「その走り方はダメですよ」と言うのは間違った指導です。その人は、左右に手を振らないと真っ直ぐ走れないからやっている。そこで、左右に手を振らないよう指導すると、足を壊してしまう。

だから、いい身体作りができてくると、だんだん腕の振りもよくなって、いいフォームになる。だから、「直す」と「直る」の違いが大事なんですね。実は、直したらダメになるケースが多いわけです。


アンナ へぇ〜、面白いですね!

青山 「直す」というのは、付け焼き刃のダイエットみたいなもの。だから、「直る」が大事なんです。そのためには、まず、「立つ・歩く・走る」という基礎を学ぶ。そのうち、いろいろと効果が出てくると思います。

アンナ 走るということ自体に基礎があるなんて考えたことなかったので、新鮮です。

青山 実は僕もそんなこと考えたことありませんでした。でも、トライアスロンを始めたらランニングを客観的に見れるようになった。もともと、陸上をやっていて、その後にトライアスロンに転向したのですが、陸上だけやっていたらこんなにランニングを深く見つめることはなかったと思います。

でも、トライアスロンで3種目をやるようになると、ランニングを一度、外から客観的に見るようになれた。さらに、トライアスロンのコーチになって、オリンピック選手を輩出できた後、一般の人にも教えるようになった。すると、この「立つ・歩く・走る」の基礎がまったくできていない人がほとんどだった。

アスリートは基礎ができているから必要なかったのですが、一般の人を指導するには、考えないといけないことばかりになったんです。「何で、この人はこんなに腕を振っているんだろう」とか。どんどん研究していったら、ここに辿り着いた。正しく立って、歩いて、走る。それを追求しないと、うまく走れるようになれない。

どんな運動でも、リズムが大事

——アンナさんは、走り方に関して、専門家から指導を受けたことは一度もないのでしょうか?

アンナ 一回だけ、東京マラソンのときに無料で見ていただける、ドレットミルで走っているところをチェックしていただきましたが、肩が上がっているから、それは落としましょうと言われたくらいです。

青山 先ほど言いましたが、フォームは直すではなく、直る、なんですよ。直そうとすると、ダメ。気にしすぎると、本当におかしくなってしまいますから。走り始めたら、もう理論は気にしないようにしたほうがいい。3つくらいチェックポイントがあって、「腕が下で後ろに引けているか?」「体幹がやや前傾しているか?」「足が真下に置けているか?」だけ。それを感じながら走るだけでいい。

考えすぎてしまうと、リズムが狂ってしまいますから。ランニングはリズム運動ですし、運動はすべてリズムが大事なんです。感じながら走るとうまくいくようになる。人生でうまくいった時のことを思い返すと、あまり考えずに感じるままに動いているので、何となくしか思い出せないことのほうが多くないですか?


アンナ 確かに、そういう時はあまり考えてないです。

青山 うまくいく時はリズム良く進んでいく。逆に、うまくいかなかった時はリズムがおかしくなっている。だから、私の経験で言うと、レースのレポートが長い人ほど、「考えて走っちゃったんだろうなあ」って(笑)。

アンナ そういう意味では、お酒も同じかもしれないですね。単に酔っ払って覚えてないだけということもありますけど(笑)、楽しい会話ができたときって、ノリで話しているから、「何話したんだっけ?」という感じで、内容はあまり覚えてないけれど、楽しかった感覚だけはシッカリとある。

逆に、イマイチだったときは、「ああいう話になってさあ」と、シッカリ覚えている。何ごとにおいてもうまく回っているときは感覚だけで何となく覚えているというか。それは、走っているときも同じなのかもしれないですね。

青山 だから、アンナさん、まずは身体から学んでいくとすごくいいんじゃないかと思います。

アンナ そうですね。今まで経験したことがないことなので、とても楽しみです!

(「現代女流浮世絵師、京都マラソンを走る 青山剛×ツバキアンナ対談 Vol.4」 〜ランニングはオマケを見つけるとさらに楽しくなる(前編後編)〜へ続く)

構成・文:國尾一樹

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