こんにちは。リズム編集部です。
日頃からランニングをしている人の中には、忙しいビジネスパーソンも多いはず。健康管理や時間管理など、多くのマネジメントをしている人にとっては朗報となる、オフィスで簡単にできる、走れるカラダづくりがあることを、ご存じですか?
社員が健康で元気溢れる職場づくりを進め、京都マラソンに参加する社員もいるオムロンでは、リズムアンバサダーの青山剛さんをお招きし、効果的な体幹ストレッチを体験。本日は、そのイベントの様子をレポート形式でお伝えいたします。
青山剛(あおやまたけし)
元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして、競技者から初心者、タレントまで幅広く指導。チームアオヤマ代表。
京都マラソンに参加する、有志の社員を中心として集まって開かれた、このイベント。サブタイトルが「身体がカタい人は、頭もカタい!?」という刺激的なものだったからか、社内でも気になる人が多かったようで、たくさんの参加者で賑わいました。
写真:コーチの青山剛さん
写真:「ランニングで身体を壊す人は、身体がカタい人が多いです」と語る青山さん
「身体がカタいため、十分に筋肉や関節が動きづらい状態になっている」にもかかわらず、運動時に無理にそれを動かそうとしてしまうことで負担がかかり、最終的にはケガにつながります。
ストレッチをすることで新陳代謝が良くなり、ダイエットに効くことは知られていますが、アスリートの世界では、パフォーマンスを高めたり、ケガをしにくいカラダをつくるために、ストレッチは取り入れられています。
通算2000名以上のランナーをコーチした経験から、「身体がカタい人は、頭もカタい」と青山さんは言います。
青山さんが、今回レクチャーしてくれた内容は「身体がカタい人は、頭もカタい!? 今日から始めるべきストレッチ習慣」というもの。
マラソンやハーフマラソンは、いかに足を節約して走れるかが、走れる距離を大きく左右します。長く走るためには「体幹を使って、いかに足の負担を減らすか」がとても重要になります。
今回のセミナーの中では、体幹を使って走ることの重要性、そのための正しい姿勢、ひいては良い仕事にもつながる美しい姿勢の意義を理解してから、仕事もはかどって一石二鳥になる体幹ストレッチを、教えていただきました。
青山さんの軽妙なトークは、すぐに参加者の心をつかんで引き込んでいきます。わかりやすい表現で説明してくれるので、スッと頭に入ってきます。
写真:デスクワークでパソコンを使うビジネスパーソンは、無意識に前かがみになり、それが日々、姿勢を悪くしていく大きな原因になっているという
こうして教わりながら身体を動かしてみると、実際に首や肩の動きを比較することができて、普段のデスクワークの姿勢が、いかに身体に負担をかけているのか、よく理解できます。
今回のストレッチは体幹をメインにするもので、その重要性をいくつかの例で実験してみると、全員から驚きの声が出るほどに、違いは明らかなものでした。
「体幹が大事ってよく聞くよね」と、頭ではよくわかっているつもりなのですが、実際にやってみると、まるでマジシャンにマジックをかけられたように、劇的な変化を感じることができて、本当に驚きました。
体幹と聞くと、アスリートがより高いパフォーマンスを発揮するために、追求するものだと思いがちですが、ちょっとした意識の向け方さえわかれば、走る姿勢はおろか、普段の姿勢さえも変えてしまえるのです。
体幹に関して、特に青山さんが強調していたのは、「正しく立つ」ということでした。走ることの基本は歩くことにあり、歩くことの基本は立つことなのです。
「体幹を意識した姿勢を身につければ、移動がエクササイズに変わるけれど、姿勢が悪い人はただの移動になってしまう」という青山さんの言葉も、実際にこうして体験してみると、痛感します。
写真:肩甲骨ストレッチ1
写真:肩甲骨ストレッチ2
20年ストレッチを続けている青山さんは、なんとここまで曲がります。
写真:青山さん曰く、「一流アスリートは全員これくらいできますよ」。肩甲骨ストレッチについて、詳しく知りたい方は、肩甲骨ストレッチの詳細をご覧ください。
60分のセミナーの中では、そのほかに、下半身のストレッチも。
写真:股関節を伸ばすストレッチ
今回60分のセミナーを通じて、肩甲骨ストレッチを中心に、いろんなストレッチを教えていただいたのですが、最後に、ストレッチを始める前と比較してみると、見事に変化がありました。
プロトライアスリート現役時から、20年にわたり、毎日ストレッチを欠かさず行っているという青山さん。ストレッチをすることで、筋肉を伸ばすことはもちろん、身体の変化を確認して、自分の状態に気付くことができるといいます。
「継続は力なり」といいますが、20年も継続することはとても大変なこと。青山さん自身が、今も毎日ストレッチを継続できているコツは、「お風呂を出た後に10分など、時間を決めて行い、毎日の自分の生活リズムに取り入れて、習慣化できていること」だと、おっしゃっていました。
今回ご紹介した肩甲骨ストレッチや股関節を伸ばすストレッチは、ジムなどの設備がなくても、自宅で簡単に行えるものばかりですし、夜にお風呂を出た後に、3分、5分ならできそうな気もしますね。
毎日3分でも良いので続けていくと、1週間、早ければ2、3日で効果を感じ取れるようになるはずです。
マラソン大会に参加するランナーの方も、ランナーではないけど、ちょっぴり頭がカタいなと思っている人も、とても簡単なストレッチですので、ぜひこの機会に試してみてください。
オムロンでは、マラソンをする人にもしない人にも大切な、日頃からのカラダづくりのコンテンツを配信しています。
http://www.omron.co.jp/about/kyotomarathon/
文:リズム編集部
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写真撮影:たつろう