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基礎代謝の各臓器・組織で消費するエネルギーの割合は?【医師監修】

基礎代謝の各臓器・組織で消費するエネルギーの割合は?【医師監修】

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基礎代謝の各臓器・組織で消費するエネルギーの割合は?【医師監修】

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基礎代謝について興味のあるあなたは、きっと自分の基礎代謝に何かしら不安を感じていることと思われます。

基礎代謝は、年齢と共に衰えるといわれているため、もしかしたら、今ダイエットをしても体重がなかなか落ちない、もしくは食べ過ぎた後に体重が戻りにくくなったなどの悩みは、年齢による基礎代謝の低下が一つの原因かしれません。

そこで、少し基礎代謝について学んでおきましょう。今回は、基礎代謝が、実際、身体全体のどの臓器や組織でどれくらいのエネルギーを消費しているのかをご紹介します。

基礎代謝とは?


まずは、基礎代謝についての基本的なことを確認しておきましょう。なんとなく知っている方は多いかもしれませんが、意外と知らないことも出てくるものです。

基礎代謝とは、「基礎代謝量」のことをいいます。英語では、「Basal Metabolism(BM)」と呼びます。「Basal」とは「基底の、基礎的な、根本的な」という意味があり、「Metabolism」は「代謝、新陳代謝」のことを言います。つまり、人間の基礎的な、根本的な新陳代謝の量を基礎代謝量というのです。

では、この「基礎的な」というのは、具体的に何を指すのでしょうか。そもそも、人間は、生きるために心拍、呼吸、体温の維持などを24時間行っています。この生命の維持のために消費される必要最低限のエネルギーが、基礎代謝量です。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、基礎代謝量は「心身ともに安静な状態の時に生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量」と定義されています。

つまり、何もせず横たわっているときのエネルギー代謝量のことをいうのです。

参照:e-ヘルスネット「基礎代謝量」

各臓器・組織で消費するエネルギーの割合

この基礎代謝のエネルギー消費を行う臓器には、次のようなものがあります。代表的なものは「骨格筋、脂肪組織、肝臓、脳、心臓、腎臓」などです。

これらのうち、一日のうちに最もカロリーを消費するのが、骨格筋と肝臓と脳です。一日中安静にしていても、70kgで1700kcalの基礎代謝を持つ人の例をあげると、骨格筋は一日に370kcal、肝臓は一日に360kcal、脳は一日に340kcal消費します。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html
引用元:厚生労働省e-ヘルスネット「ヒトの臓器・組織における安静時代謝量」
(糸川嘉則ほか 編 栄養学総論 改定第3版 南江堂, 141-164, 2006.)

この表の数値のうち、「比率」をみてみると分かる通り、骨格筋、いわゆる筋肉は基礎代謝のうち22%、肝臓は21%、脳は20%と、この3つがほぼ同等となっています。つまり、この3つが基礎代謝の中心ということができます。

筋肉の基礎代謝について


各臓器の基礎代謝の量と割合がおおまかに分かったところで、特に多い割合を占める一つのうち、筋肉の基礎代謝についてみていきましょう。

筋肉の基礎代謝とは、筋肉を動かさなくても消費するエネルギーのことです。ちょっとでも歩いたり、腕を曲げたりする動作によって筋肉が消費するエネルギーは、この基礎代謝には含まれないことになります。

では、筋肉が安静にしているときの消費エネルギーとは、どんな活動をしているのか気になりますよね。

そもそも、基礎代謝は、そのほとんどが体温維持の活動に使われ消費されるといわれています。体温が1度落ちると、基礎代謝は約13%も落ちるといわれているくらいです。体は常に、必死で体温をキープしようと一生懸命がんばってくれているのです。そして、その体温維持に最も多く使われるのが、筋肉だといわれています。よって、筋肉が落ちてしまうと、体温維持がしにくくなります。これが、男性と比べて筋肉量がもともと少ない女性のほうが、「冷え」に悩まされる理由でもあります。

基礎代謝が下がらないようにすることは、体温を下げないようにすることであり、それは筋肉量を維持することがポイントになるといえます。

肝臓の基礎代謝について

肝臓は、身体の中でも最も大きい臓器であり、人間が健康であるためには必要不可欠な臓器といわれています。その活動は実に多岐にわたります。

【肝臓の主な働き・機能】
・糖質・たんぱく質・脂質の代謝・合成、貯蔵
・有害物質の解毒・分解・排泄
・胆汁の合成・分泌
引用元:国分寺鈴木医院著「肝臓がんを克服するために: 肝臓癌治療に役立つ情報」(takami corporation)より

糖質やたんぱく質、脂質の代謝や合成、貯蔵については、比較的なじみのある機能ではないでしょうか。よく糖質オフダイエットなどでも、ブドウ糖はいったんグリコーゲンに合成され、肝臓に貯蔵されると聞いたことがあるかもしれません。

また、肉や魚などのたんぱく質を摂取すると、腸を通過しアミノ酸になり、肝臓で血液中に必要なアルブミンなどが作られます。脂肪を摂取すれば、コレステロールなどを合成します。

有害物質の解毒や分解、排泄についても重要です。よくお酒を飲みすぎると肝臓に負担をかけるといわれるように、毒素であるアルコールや薬、毒物などを解毒する役割を担っています。

胆汁は脂肪を分解するための消化液であり、これも重要な役割を果たしています。

寝転んでいても、肝臓はこれらの重要な働きを行い、基礎代謝の約20%を担っているのです。

脳の基礎代謝について

次は、脳の働きについてです。脳も基礎代謝の約20%をしめます。メルクマニュアル家庭版 によれば、脳は大脳、脳幹、小脳で構成されており、その機能は、実に神秘的で驚異的とされています。

考える、信仰する、記憶する、行動する、気分などあらゆるものは脳がつくりだし、脳以外の身体のすべての部分をコントロールしています。そのため、脳へ血流が約10秒間途絶えると、意識を失うといいます。その他、酸素不足・低血糖状態でも脳のエネルギーが不足して、脳に重大な損傷が生じる可能性があるといいます。

このことから、脳の基礎代謝は考えただけでも、はかりしれないことを行っていると想像つきますね。
参照:メルクマニュアル家庭版「脳」

人間の代謝のうちの基礎代謝について



補足になりますが、基礎代謝は人間が行う代謝のうち、約60~70%を占めているといわれています。人間が行う代謝は大きく分けて3つに分かれます。

1.基礎代謝(約60~70%)
2.生活活動代謝(約20~30%)
3.食事誘発性熱産生(約10%)

2の生活活動代謝とは、普通の活動、歩く、仕事をする、運動をするときなどの消費エネルギーの量です。また、食事誘発性熱産生は食事をするときに消費するエネルギーの量をいいます。

このことから、人間のエネルギー消費は、大部分が基礎代謝で占められていることが分かります。とはいえ、基礎代謝は体格によって変わってしまうので、コントロールできるのは、生活活動代謝です。

ご存知の通り、エネルギー消費量を増やすには、日々の身体活動量を増やすことが普通の行為です。基礎代謝を上げて太りにくくすることも大切ですが、日々の歩行運動などの生活上の動きは、ぜひ意識して増やすことが必要と考えられます。

いかがでしたか?基礎代謝の5分の1ずつを占めるのは、筋肉、肝臓、脳でした。それぞれの臓器・組織は、生命活動に欠かせない活動を行っています。また、基礎代謝は総消費エネルギー量のうち、約60~70%と大きなものです。とはいえ、日々の身体活動でのエネルギー消費も軽んじずに実践していきましょう。

(監修)
医療法人社団眞佑会 肌クリニック 表参道皮膚科
院長 梅田 さやか医師
医療法人社団眞佑会 肌クリニック 表参道皮膚科 梅田 さやか医師
経歴:2006年3月 日本大学医学部卒業。2006年4月 日本大学医学部付属板橋病院 長野県市立岡谷病院 初期研修医。2008年4月 日本大学医学部付属板橋病院皮膚科学教室入局。2014年7月 医療法人社団 眞佑会 肌クリニック 表参道皮膚科院長 就任。
所属学会:日本皮膚科学会
http://www.o-hada.com/http://www.o-hada.com/

関連記事:
身長・体重・年齢から、自分の基礎代謝量を計算しよう!

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