「リバウンドなく痩せるには、基礎代謝を上げる必要がある」そんなことを聞いて、詳しく知りたいのかもしれません。確かに、基礎代謝を上げることで、痩せやすくなることは事実です。しかし、ダイエットの成功はそれだけでは到底むずかしいものです。
そこで、基礎代謝を上げることを意識しながら、きちんとダイエットに取り組むことが大切です。
まずは、ダイエットのために基礎代謝を上げる方法をみていきましょう。
1.長期的に筋肉量を増やす
筋肉量を増やすと基礎代謝が上がることが分かっています。特に大胸筋、腹直筋、大腿四頭筋などの大きな筋肉を鍛えると、効率的に筋肉量を増やすことができます。ただし、筋肉は筋トレを2か月継続して行うことで、はじめてつくといわれています。長期的に計画を立ててはじめ、続けましょう。
2.食べ方や内容を変える
基礎代謝を上げるには、朝食を抜かずに食べ、体を温める食べ物を意識し、栄養不足にならないようにし、筋肉をつくるたんぱく質を摂取することが大切です。また、胃腸の働きを低下させないようにすることも大切です。よく噛んで食べて胃を疲れさせないこと。そして、腸には野菜や海藻類などの不溶性・水溶性両方の食物繊維を食べて便通を常に良くして機能を低下させないようにしましょう。
あなたが基礎代謝を上げることでダイエットをしたい理由は何でしょうか。きっと、「忙しくて運動する時間がない」「食事制限をしすぎてリバウンドした」「年々、太りやすくなってきた」といった理由が多いのではないでしょうか。
しかし、基礎代謝を上げるだけでは、なかなかあなたの望む「減量」はすぐに叶うことはないと考えましょう。基礎代謝に頼り切らず、同時に、ダイエットは正攻法で行っていきましょう。
正攻法とは、まず摂取カロリーを見直すことです。太る原因の多くを占めているのが、「食べ過ぎ」だからです。基礎代謝量と生活活動強度から一日に必要なカロリーを知ることができるので、そこから200~300kcal減を目標に取り組んでみてください。
一日に必要なカロリーの計算方法は、「一日の摂取カロリーは、基礎代謝より下回ってはいけない?」で解説しています。
また、食べる内容を見直すことも肝心です。先ほどは基礎代謝を上げるための食べ方をご紹介しましたが、ダイエットのためには、次のような方法が正攻法といえます。
●血糖値コントロールのために糖質を摂りすぎない
●代謝にかかわるビタミン・ミネラルをしっかり摂取する
●和食中心にして緑黄色野菜、海藻類やナッツ類などのビタミン・ミネラルの豊富な食材、豆類や魚類でたんぱく質をしっかり摂る
●油は青魚やナッツ類などの良質な油から摂取する
●食物繊維や発酵食品を摂取して腸内環境を正常にする
これらの方法で、基礎代謝を上げながら、ダイエットを正攻法で行って、今度こそ成功させましょう。
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(監修)
医療法人社団眞佑会 肌クリニック 表参道皮膚科
院長 梅田 さやか医師
経歴:2006年3月 日本大学医学部卒業。2006年4月 日本大学医学部付属板橋病院 長野県市立岡谷病院 初期研修医。2008年4月 日本大学医学部付属板橋病院皮膚科学教室入局。2014年7月 医療法人社団 眞佑会 肌クリニック 表参道皮膚科院長 就任。
所属学会:日本皮膚科学会
http://www.o-hada.com/http://www.o-hada.com/