こんにちは、理学療法士の今井俊太です。今回も基礎代謝を上げるためのストレッチをお伝えします。
基礎代謝の天敵は「冷え」です。さまざまな原因で起こる「冷え」ですが、ストレッチで、下半身を温める方法がいくつかあります。結論から言いますと、鼠径部といわれる、足の付け根の動脈が血行不良になっているケースです。
例えば長時間のデスクワークや極端な運動不足などによって、鼠径部の筋肉や関節(股関節)をあまり動かさないでいると、血行不良を起こすことがあります。特に下半身の筋肉は、身体の中でも大きな筋肉が密集しているため、下半身の血流が滞るだけで筋肉の働きが鈍り、基礎代謝が低下します。
ストレッチをする前に、動脈の位置を確認してみます。心臓から出た大きな血管から、横隔膜を貫いて、下半身に行くところで左右に枝分かれします。ちょうど、「コマネチ!」というギャグをやる時に触るあたりを動脈が通り抜けます。
このストレッチは就寝前がオススメです。身体の柔らかい人もこれから説明する方法で行ってください。まずは、床に座った状態で、片足だけ正座します。この時、反対側の足は伸ばしたままです。
そのまま、ゆっくりと後ろに肘をつき、その後で背中をつき、寝転びます。膝が痛い人は、やらないようにしてください。ポイントは、モモがふくらはぎに乗っている状態をキープすることです。足が崩れてしまうと、モモの前を効率的にストレッチできなくなります。
この状態から、ゆっくり深呼吸(胸式呼吸)を10回程度行います。呼吸する中で、徐々に下半身が温まってくるのを感じるでしょう。反対側の足も同様に行います。
身体の柔らかい人は、両足いっぺんにできるとは思いますが、伸ばすべき場所を伸ばせていないケースも多々ありますので、片方ずつ行ってみてください。
文:リズムアンバサダー 今井俊太