ウォーキングはダイエットにとっても有効!これは皆さまの共通認識だと思います。
実は悲しいことに、歩き方のフォームによっては、下半身太りになってしまったり、そもそも体全体が太り体質になってしまう、歩けば歩くほど太っていく、
「デブ歩き」
というものが存在します。
ボクは、「姿勢を良くするとヒトはキレイにやせていく」という理念のもと、これまで女性を中心に1万人以上のダイエットサポートをして参りました。それゆえ、数え切れないほど多くの方の歩き姿勢を拝見してきたのですが、多くの現代人は、実は歩行の際に、微妙に横揺れしています・・・。
実は、この横揺れが、デブ歩きの正体なのです。
横揺れとは、どういうものか!?大きく5つほどあります。
①脚を横に開いてしまう
②がに股になってしまう
③爪先が外に開いてまわるようにして着地してしまう
④おしりが横揺れしてしまう
⑤着地した時に膝が内側に入ってしまう
多くの現代人が、この5つの中から複合する形で、横揺れしてしまっています。
横揺れしてしまう一番の原因は、文明の利器が発達したことによって運動不足や歩行不足になり、効率的な歩行ができなくなってきたことにあると思います。
昔の方は、例えば20キロ離れたところでも歩いて行かなくてはならなかったので、横揺れなんてしてたら非効率ですから、前に向かってすたすた歩いていたんだと思います(笑)
横に揺れて歩くと、多くの場合が、脚の外側に体重がかかって、外ももを過度に使って歩くことになってしまいます。過度に使うと、そこがどんどん発達してしまい、どんどん太くなってしまうわけです。
また、骨盤や太ももの骨の先である大転子ととういう部分も外に広がってしまうので、ますますかわいくない下半身に・・・。
1万人以上の女性の脚を拝見してきて、下半身太りでお悩みの方の多くは、このデブ歩きが脚の太さにつながっていると思います。
実は、このデブ歩きは、下半身だけにとどまらず、身体的にも太り体質にしてしまうのです。
ちょっと難しいお話なのですが、ボクのダイエット整体の元になっている「均整術」という技法の中に、「胚葉分類」という考え方があります。簡単にご紹介しますと、人間は、
・前後に動くと痩せ体質になる
・左右に動くと太り体質になる
・体を背骨を中心に回すと筋肉体質になる
というものがあります。
マラソンやヨガをたくさんすると痩せていくのは、マラソンはとにかく前に進む動き、ヨガは7割ほどが前後の動きだからなのです!
お相撲さんが太っているのは、痩せていると勝てないのももちろんですが、実は相撲というのは、四股を踏むことを筆頭に、横の動きが最も多いスポーツと言われているからです。
球技や格闘技は、ボールを投げたり打ったり、パンチを繰り出したりするときに体を捻るので、球技や格闘技のプロは、軒並み筋肉質で良い体をしています。
話を戻しまして、横揺れ歩きなのですが、まさにこれ、お相撲さんが歩く時のフォームであり、一歩一歩、太り体質になる為の努力をしてしまっているようなものなのです(涙)
では、痩せやすい歩き方、ヤセ歩きになるにはどうしたら良いか!?
①気を付けして立ち、お腹を引き上げ、肩甲骨を寄せる。
②踵から親指側に重心を動かすようにして歩く。1本の線の横を歩くイメージで。
③いつもの1.5倍のスピードで歩く。
この3つだけです!この3つを意識して歩くことができたら、みるみる痩せ体質になれますよ!
張ってしまっている外側は、手や麺棒などで、揉みほぐしてあげることがおすすめです。
1日合計で5分ぐらいを目安に、チャレンジしてみて下さい!個人差はありますが、1ヶ月ぐらいで細くなってくるのが体感できますよ!
ダイエットは、決して食事や運動だけではない、いろいろなことが複合している深いテーマです。
その1つが歩き方!デブ歩きを卒業して、みんなでスリムになっちゃいましょう!