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日本が誇るスポーツ、武道の1つに柔道があります。小さな頃から柔道に取り組む人は多く、現在は男女問わず柔道が盛んです。相手をつかみ技を掛け合うことで勝敗を決める柔道は動きが激しく、怪我に気をつける必要があります。
今回は柔道で起こりやすい怪我について、対処・予防法も合わせて紹介。怪我を防ぐために、理解を深めておきましょう。
柔道にはあらゆる技があり、技の掛け合いで勝敗を決します。投げる、倒れる、など激しい動きがあるので、ポイントをおさえておくことが怪我を防ぐカギです。ここでは、柔道で起こりやすい怪我について見ていきましょう。
関節につながっている靭帯や血管が、激しい動きや強い負荷により傷ついてしまった状態です。患部が腫れる、内出血で変色する、動かせない、といった症状が起こります。
投げらる、組み敷かれる、といった技を受けたときの衝撃により打撲が生じるケースが多いです。なかなか痛みが引かない場合もあり、内出血を起こして患部が変色することも。
脱臼も柔道には多い怪我であり、無理な体勢から投げたり、技の掛け合いによって関節が外れ、痛みが生じる状態です。顎、肩、肘、手の指に起こりやすく、1度脱臼を経験するとクセになってしまうことがあります。
無理な体勢から1箇所に強い負荷がかかることで起こる骨折。激しい痛みを伴い、場合によっては患部の形が変わる、変色する、大きく腫れる、といった症状が現れます。
あらゆる理由や原因によって生じる柔道の怪我ですが、どのような対処法があるのでしょうか。ここからは、柔道で起こる怪我の対処法について確認していきましょう。
まず、対処の基本としては大きく分けて4つあります。「安静にする」、「冷却する」、「圧迫する」、「患部を上にする」、です。まず、「安静にする」ですが、怪我をしたときは無理に動かない、患部に力を入れないことが基本。無理に動く、患部に力を入れると悪化の要因に。
次に、「冷却する」は、患部をしっかりと冷やすことです。どの怪我にも通じており、氷や氷嚢、コールドスプレーなどを使いながらじっくり冷やします。
「圧迫する」は、ストレッチ包帯やテーピング、コルセットなどを使って怪我の患部をある程度固め、衝撃を防ぐことです。しっかりと圧迫することで怪我が安定し、怪我の進行や悪化の防止に役立ちます。
「患部を上にする」ですが、怪我した患部を心臓より可能な限り上げます。患部を上げることで腫れの軽減につながり、怪我の広がりを抑えることが可能です。
適切な予防法を理解して実践することで大きな怪我の回避につながり、安全に柔道を楽しめるコツ。ここでは、柔道で起こりやすい怪我の予防法についてチェックしていきましょう。
ストレッチをおこなうのはスポーツの基本ですが、とくに柔道は強い衝撃を受けやすいので、丹念なストレッチが必要になります。また、軽く走ってからストレッチをおこなうことで体が伸びやすくなり、効果アップを期待可能です。
試合と試合の間などインターバルが空いてしまうときは、体が冷えないようにウォーミングアップをくり返すことが大切。体が温まるまでウォーミングアップをくり返すことで、筋肉や関節が柔らかくなり、怪我の予防になります。
柔道中に痛みや何かしらの違和感を感じたときは、アイシングやマッサージなど、早めの対処が必要です。痛みや違和感は体が発するサインなので、耳を傾けて対処をすることで怪我の回避につながります。
身体的に疲れている、疲労が残っていると力が入らず、思わぬ怪我の原因に。疲れを残さないために、お風呂に入り筋肉をほぐす、などケアをしてあげることが疲労回復と予防には効果的です。
今回は、柔道で起こりやすい怪我について、適切な対処法と予防法も踏まえて紹介しました。怪我の状態によっては選手生命を絶たれる危険があるため、対処と予防をしっかり取り組むことが大切。理解しておくことで、柔道をさらに楽しめるようになります。