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生活リズムをリセットするアウトドア(前編)〜アウトドアの魅力とは!?〜

生活リズムをリセットするアウトドア(前編)〜アウトドアの魅力とは!?〜

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生活リズムをリセットするアウトドア(前編)〜アウトドアの魅力とは!?〜

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大手広告代理店などを経て独立後、マーケティングコンサルティング会社「レヴォレーター」の代表取締役となった板谷俊明さん。

現在は「OUTDOOR for EVERYONE!」をテーマに、ハードルを低くすることでアウトドアを多くの人々に楽しんでもらうための活動を積極的に行っている。情報サイト「PAPA PRESENTS」を核にして、アウトドアの基本が学べるサイト「ソナエル.tv」や、アウトドアを通じて子育てをする「ソトイク.jp」、日本最大級のキャンピングカーレンタルサイト「CAMP IN CAR」なども展開するアウトドアマスターである板谷さんに、アウトドアやキャンプの魅力などについてのお話や、初心者がキャンプを楽しむためのアドバイスなどを伺いました。

第1回は、板谷さんご本人がアウトドアやキャンプにハマった理由と、その魅力についてのお話です。

父親のアウトドア料理がキッカケ

——板谷さんは、今、人気上昇中のキャンピングカーやキャンプギアのレンタル事業などと共に、アウトドアサイト「ソトイク.jp」や「ソナエル.tv」の運営、初心者向けのアウトドア講習も行うなど、多くの人がアウトドアを楽しむキッカケとなる情報を提供していらっしゃいます。そもそも、ご自身がアウトドアにハマったキッカケというのは、何だったんですか?

私がアウトドアにハマった原点は、父親だと思います。父親は学生時代、山岳部に所属していて、アウトドア的なことをするのが大好きだったんです。一方私は学生時代、クルマが大好きで、よく山の中をドライブしていたんです。最初は、ホンダのビートっていう、軽自動車のオープンカーに乗っていたのですが、大学2年生になったある日、後ろから追突されたんです。不幸中の幸いで軽傷で済みましたが、一歩間違っていたらと思うと、ゾッとする体験でした。

そういうこともあって、やはり小さいクルマは危ないということで、父親が大きな四駆のジープを新古車で買ってくれたんです。今思えば、息子と一緒にアウトドア的なことがしたかったのかもしれません。父親の思惑通りかどうかわかりませんが、私は次第に四駆のオフロード競技にハマっていって、アウトドアコースやオフロードコースに通うようになりました。そして、ある日、いつもの秩父のコースに行く時に、父親が乗せていけと言ったんです。その時、初めて父親と従兄弟たちでキャンプをしました。

父親がキャンプ道具一式を持ってきてくれて、私がオフロード競技をしている間にテントの設営など全部してくれました。そして、テントに戻ってきた時に、料理を作って待っていてくれたんですよ。確か、その時はカレーだったと思いますけど、それが、ものすごくおいしくて……。

——そんなにおいしかったんですか?

たぶん、家で食べたら普通のカレーだったんでしょうけれど、外で食べるととてつもなくおいしく感じたんです。それが、アウトドアの魅力に目覚めた、最初の瞬間だったのかもしれないですね。

学生時代の親友3人とのキャンプ体験

——お父さまのカレーライスがキッカケとは、意外です(笑)。

幼い頃に何度か、父親に連れられてキャンプに行った記憶はありますけど、ある程度成長してから、父親とキャンプをして、ジックリと一対一で話をしたのは初めてでした。カレーがおいしかったというのもありますが、そのひと晩が、とても楽しかったんです。それで次は自分で道具を揃えてキャンプをしてみよう、と。

夏休みの終わり頃、私の四駆で北海道に親友3人でキャンプに行くことにしたんです。とりあえずホームセンターに行って、キャンプ道具を買うわけです。最初は安物ばかりですから、次々と壊れてしまうんですけれど、そういうこともお構いなしでした。

大雪山が初冠雪という時期だったので、そこそこ寒かったのですが、男3人で寝袋に入ってゴロゴロしながら、くだらない話を一晩中するのが、とても楽しかった。さらにハマってしまって、翌年も同じ時期に同じメンバーで、クルマにキャンプ道具を積んで行きました。

学生生活最後の年は、紀伊半島に同じメンバーでキャンプに行きました。「学生生活がもう終わるから、最後にまたキャンプに行こうぜ」って。キャンプの最終日には、「もう、この3人でキャンプするのも最後だな」と言いながら、なんだか感傷的になりましたね。

——楽しい思い出ですね。

3回連続で夏休みにキャンプをして過ごしましたから、本当に楽しかったですね。でも、今思えば、相当危なっかしいキャンプだったと思います(笑)。

2回目の北海道キャンプの時は、川沿いにテントを設営して泊まったのですが、川のあちこちに、頭だけ引きちぎられたサケが転がっていたんですよね。当時は気づきませんでしたが、今思えば、それきっとクマによるものです。しかも、北海道ですから、本州に生息するツキノワグマより大型のヒグマです。そういうこともよくわからず、平気でテントで寝ていたという……。

今でこそ、アウトドア初心者の方たちにアウトドア講座を開催してアドバイスをする立場になっていますが、とても人様に言えるようなことじゃないですよね。幸いにも無事だったので、今では笑い話としてお話ししつつ、若かりし頃の自分を反面教師にしていただいております。

身を外に置いて、リラックスした時間を過ごそう

——アウトドアやキャンプの魅力はどういうところにあるのでしょうか?

人の暮らしというのは中(インドア)と外(アウトドア)に分けられますが、フィールドとしては、圧倒的に外のほうが広いわけです。人類はどんどんインドアの暮らしを便利にしていったのですが、インドアばかりの生活をしていると、人はどんどんダメになっていくように感じます。だから人はどんどん外に出ていって、アウトドアを楽しんだ方がいいと思うんです。

アウトドアやキャンプに興味がある人は多いのですが、どうやって楽しめばいいのかわからないという人もけっこう多い。そこで私は、アウトドアを楽しむための最初のハードルをなるべく低くできるような活動をしているわけです。

キャンプの醍醐味は、たき火にあると思っています。たき火をして燃える火を眺めながら、気の置けない仲間と一緒にお酒を飲みつつ語り合うというのは、特別な時間だと思うんです。たき火をすること自体、なぜだかわかりませんが、それだけで単純に楽しい。たき火には、人間の本能に訴えかける何かがあるのではないかと思っています。

——確かに、たき火をするだけで楽しくなるというのはわかる気がしますね。

たき火というのは、贅沢な時間でもあります。時間をまったく気にすることなく過ごすことができる。たき火を囲んで楽しい会話をしていると、本当に時が過ぎるのが早い。

「月の光って、こんなに明るかったんだったっけ?」などとふと思ったり、虫の鳴き声を感じたりもする。四季それぞれの気候に自分が何となく順応していく感覚もあって、都会生活では味わえない感覚を何となくじんわり感じるのも魅力でしょう。

アウトドア経験を重ねてくると、五感がどんどん研ぎ澄まされてくるようになります。普段の生活のなかでパソコンに向かって仕事ばかりしすぎていると、耳がちょっと聞こえづらくなってしまったり、目もかすんで調子悪くなってしまったり。ところが、不思議とアウトドアを楽しむようになると、そういったものが治るというのは言いすぎかもしれませんが、ストレス解消することでリフレッシュできるのは確かだと思います。

私がみなさんにオススメしていることは、ただひとつ。いつも中にいてばかりの自分の身を外に置いて、ひと晩、リラックスした時間を過ごしてほしい、ということですね。

人と人との絆が深まるキャンプ

——キャンプといえば、子どもと一緒にファミリーキャンプを楽しむ人も多いですね。

私は、アウトドアで子育てをしようといった趣旨で「ソトイク」を提唱しています。アウトドアのなかで、子どもたちにいろんな原体験をさせてあげられることは、ファミリーキャンプの大きな魅力だと思います。

家族でキャンプに行くと、家族の絆が強くなるというのも、大きな魅力です。複数人でのキャンプというのは、子どもがいるいないにかかわらず、その場にいる人たち同士の絆が深まります。数家族でのキャンプとなると、けっこうな規模の集団行動になるので、それぞれがそれぞれの役割をしないといけません。

なかには、そういうのが苦手な人もいるかもしれませんが、大抵の人は、それぞれのポジションを考えて見つけていく。子どもも大人も、男も女も関係なく、誰がどういう役割でどう動くのかとか、仕切りは誰がするのかなど、自然と決まっていって、動いていくようになります。

なぜなら、何から何まで外界から守られているインドアの普段の生活とはまったく違うからです。ひと晩一緒に過ごすためには、みんなが協力しないといけないわけです。そこで、その場にいる全員が、それぞれの役割を積極的に見つけていくための強固な人間関係が、アウトドアにおいては自然にできていくようになるんです。

「オレ、火を焚くことできるからやるよ」とか、「じゃあ、オレは料理作るかな」とか、誰かが指示をするでもなく、自然とそういう感じになっていく。よっぽどの人でない限り、誰一人としてムダな行動をしないという感じがあっていいですよね。このような経験をするからこそ、家族の絆も深まるし、夫婦仲も良くなる。ひと晩、共にした人たちとの絆は確実に深まると言っていいと思います。

アウトドアでリセット&リフレッシュしよう

——アウトドアで人類が古より築いてきた本能に訴えかけるような体験をすることで、本来の自分に戻れるという感じでしょうか?

そう言えるのではないでしょうか。アウトドアでひと晩過ごすためにコミュニケーションを取っていくなかで、普段の生活からリフレッシュするといいますか、リセットできるといった感じがあるのかもしれないですよね。特に夫婦仲もリセットできますからね。

普段は夫婦仲がうまくいかずギスギスしていたとしても、キャンプに出かけて、普段の家とは違うアウトドアのフィールドで外界から自分たちを守る共同作業をすると、お互いの価値を再確認しつつ、普段できないような会話もできます。それによって、改めて絆が深まることになるといった面もあると思います。実際に、そういった夫婦を何組も私は見てきましたから。


画像出典:ソトイク.jp

——一般的にキャンプと言えば、夏のイメージがあります。特に子どもがいる家庭だと、長い夏休みがあるのでキャンプは夏にするものといったイメージがありますよね。

実は、寒い時期のキャンプのほうが魅力があると私は考えています。キャンプの最大の醍醐味であるたき火を楽しむためには、寒い時期のほうが心地好い。夏にやるキャンプだと、たき火は暑すぎて、囲む気になりませんから(笑)。それよりは、涼しくなる時期、寒くなる時期のキャンプのほうが楽しいと私は思いますね。

取材・文 : 國尾一樹
画像提供 : ソトイク.jp / PAPA PRESENTS

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