笑ったとき口元からガタガタの歯が見えたら、笑顔の魅力が半減してしまうもの。欧米では、歯並びが悪いというだけでビジネスでの信用も欠けてしまうといわれるほどです。
そのため日本でも今後、歯並びを美しく整えることの必要性はますます高まっていくと予想できます。しかし歯の矯正というと、長期間にわたって痛みを伴うものというイメージが強く根付いているかもしれません。
今回は、そんな古いイメージを打破する、最新矯正技術についてご紹介します。
今回ご紹介する最新技術は「インビザライン・システム」というもの。これは米国の医師を対象に1999年から提供が始まった矯正治療の方法で、現在では80カ国以上の国々にまで広まっているものです。
インビザラインとは、わかりやすく言えば透明のマウスピース型の矯正装置のこと。従来の歯列矯正というと、ワイヤーで歯の並びを固定するもので、そのワイヤーがはっきりと外からも見えることが最大の弱点でした。会話するときも笑ったときも口元からワイヤーが見え、女性などは特に気にする方も多いのが実情でしょう。
最近では目立たない色のワイヤーもありますが、ワイヤーの矯正だと食べにくいものがあったり、歯磨きやフロスの使用が困難といった難点もあります。
それを解決したのが、インビザライン。透明のマウスピースを歯にはめるだけなので、他人に矯正中であることがわかることはまずありません。しかもワイヤーによる痛みもなく、飲食するときは取り外すことができるのです。
インビザラインで歯列矯正するときは、まず一人ひとりにカスタマイズされた、マウスピース型矯正(アライナー)の作成から始まります。歯列矯正具合を確認しながら、アライナーは2週間を目安に新しいものに交換していきます。
必要なときはアライナーをはずせるため、歯磨きやフロスを利用して口内をいつも清潔に保つことができます。つまりお口の健康をキープしながら美しい歯並びにしていけるのです。
歯列矯正というと痛い、面倒というイメージから敬遠していた方も、こんな最新治療法を知れば歯の矯正をもっと身近に感じて「やってみよう」と思うことがあるかもしれませんね。インビザラインに興味を持った方は、インビザライン治療を行っている歯科医師のもとで詳細を相談することをおすすめします。
文:佐藤まきこ
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