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ランニングによるケガをきっかけに、脱サラしてローリング施術師に【寺尾隆宏さんインタビュー前編】

ランニングによるケガをきっかけに、脱サラしてローリング施術師に【寺尾隆宏さんインタビュー前編】

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ランニングによるケガをきっかけに、脱サラしてローリング施術師に【寺尾隆宏さんインタビュー前編】

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ローリング療法の施術師としてサロンを運営しながら、一方で現役のランナーとしてさまざまな大会に出場している寺尾隆宏さん。アスリートの身体の悩みの改善やコンディション維持のために、アスリートならではの目線でアプローチする施術が好評で、サロンに足を運ぶ人が絶えません。

ところで寺尾さんは、どんなきっかけでローリングに出合ったのでしょうか。なぜ施術師になったのでしょうか。詳しくお話を聞いてきました。

rollingbase代表
蓑原ローリング療法 講師
陸上アスリート
寺尾 隆宏(てらお・たかひろ)
1979年、大阪府生まれ。中学時代はサッカージュニアユースチームで活躍、高校時代は日本高校選抜を務めた監督に師事。そのころローリング療法に出合う。2008年にランニングをスタート。2011年に左半身麻痺となり、ローリング療法と再会。それをきっかけに、陸上アスリートトレーニングとともに追求を始める。2015年8月に、ローリング療法のサロン「rollingbase」を開設。コンディションの改善・維持にアスリート目線でアプローチする施術は、一般市民ランナーやスポーツ愛好者はもちろん、プロスポーツ選手からの信頼も得ている。
http://www.rollingbase.jp/

ローリング療法とは?

―まずは、寺尾さんが行っている「ローリング療法」とはどういうものなのか、教えていただけますでしょうか。

ローリングは50年以上の歴史を持つ療法で、専用のローリング機器を使って身体の奥深くにできたしこりやうっ血にアプローチすることで、血液循環を改善し、筋肉や関節を正常な動きに戻すというものです。

この施術の特殊な反応として、異常のあるところにローラーを転がすと、最初「くすぐったい」という反応が出るんです。それが数回の治療で「痛い」に変わり、さらに「痛気持ちいい」に変化して、次第に症状が治まっていきます。血液の流れが改善することによって、施術後に身体がものすごく軽く感じられ、関節の可動域が広がるのを実感できるので、スポーツ選手などには即効性の高い療法として取り入れられています。

―寺尾さんのところにはどんな方が訪れているのですか

肩こりや腰痛、首の痛み、ひざの痛みなどの改善を求めて来られる方もいらっしゃいますが、僕自身が現役ランナーということで、多くはスポーツをやられている方がクチコミを頼りに足を運んでくださっています。みなさん、ランニングやトライアスロン、競技ゴルフなどに、かなりシリアスに取り組まれているので、大会前のコンディション作りや、ケガの予防、定期的なメンテナンスとして来られていますね。

ローリングとの出合い、再会、そして自身が施術師になるまで

―寺尾さんがこのローリング療法に最初に出合われたのは、サッカー選手として活躍していた高校時代だそうですね。当時はどんな印象だったのでしょうか。

はい、そうです。高校1年生の時に部活でケガをして、監督からすすめられて行ったのがローリング療法の治療院でした。電車で1時間くらいかけて通っていました。

当時大阪では、ローリング療法はわりとよく知られており、なかでもサッカー選手の間では、ケアやメンテナンスに取り入れられていました。僕も自分で器具を持っていましたし、練習後にチーム内でやり合ったりもしていました。

サッカーは高校まででやめてしまったので、その後は、家にあるローリングの器具を見ると思い出す、という程度でした。

―そして、10数年の時を経て、再びローリング療法に出合うことになったきっかけを作ったのが、2008年に始めたランニングということですね。

はい。30代を目前に、だんだん身体が太り始めてきたので、何か運動をしようといろいろ考えた末に、お金もかからず、自分の都合で一人で手軽にできるという理由で、ランニングを始めました。

半年くらい練習して、試しにフルマラソンの大会に出てみたのですが、そこで現実を目の当たりにしました。自分ではそこそこ走れているつもりだったのですが、途中で失速。一方で、ものすごく速いおじいちゃんがいたりして、自分はまだまだだと気付かされたのです。

悔しさから練習を重ね、走行距離が増えてくると、今度はタイムが気になり始め、雑誌などで走りを研究。3時間20分、10分、とタイムが縮まってくると、3時間を切りたい!となり、ますます走りこむように。そんなふうにどんどんランニングにハマッていきました。またその間に、仕事も年齢もさまざまなランニング仲間ができたことで、より楽しさが広がりました。

しかし、2011年の初め、ランニングを始めて3年ほどたった頃に、ケガをしてしまったのです。

―何があったのですか。

走りすぎが原因で、左足が麻痺してしまったんです。

最初は別の場所に痛みが現れました。それは、知らず知らずのうちに足をかばっていたから出てきた症状だったのですが、足は痛くなかったので、原因が足にあるとはまったく気付かず。そして、その痛みが引いてきて、さあこれからまた本格的に走れるぞ!と思っていたら、今度は左足を引きずっている自分が鏡に映ったのです。

確かに走りのリズムもおかしかったのですが、ちょうどそのとき、東京マラソンの抽選が当たって出場できることになっていたので、そんな状況の中でも、無理して走り続けてしまいました。

そうしてしばらくしてからやっと整形外科に行ったら、左足に力が入っていない、走りすぎで神経が圧迫されているということがわかったのです。

治療をしてもなかなか良くならず、病院や接骨院などを転々とする日々。そうこうしているうちにだんだん足が細くなってきて、恐くなってしまいました。そんな折に、ふと思い出したのがローリング。早速治療院を探して行ってみたところ、身体中がくすぐったいところだらけだったんです。それで週1回のペースで通院することに。すると、3回目くらいで足の感覚が戻り、4回目にはすっかり改善してしまいました。

―へー、すごいですね。それをきっかけに、ローリングの勉強を始めたのですね。

はい。15年ぶりに再会したローリングが、まったく色あせていなかったことに心を動かされたんですよね。現役ランナー、陸上アスリートの一人として、この安心安全な療法を、多くのアスリートたちに知ってもらいたい、世の中に広げたいと思ったのです。

それから、4年間かけて働きながら勉強をし、2015年8月に、自身のサロン「rollingbase」を立ち上げました。


「rollingbase」のオシャレで心地よい空間、そして寺尾さんのいきいきとした表情や話しぶりに、自然とこちらも元気になれました。
後編では、寺尾さんのローリング施術師としての顔、ランナーとしての顔、それぞれの側面について、より深く迫っていきます。

『現役ランナーのローリング施術師がつかんだ夢、これからかなえたい目標とは【寺尾隆宏さんインタビュー後編】』に続く )

写真:岡本裕介
文:鈴木友紀

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