家族や職場でインフルエンザになった人がいた場合、症状が出なくても病院に行ったほうがいいの?インフルエンザの検査方法やその費用はどのくらい?本日は、そんなインフルエンザに関わるあれこれについて解説します。
インフルエンザの疑いがある場合は早めの受診がベストですが、あまり早すぎても意味がありません。
インフルエンザの検査結果は、検体の中にどれだけインフルエンザウイルスが含まれているかによって判断されますが、早い段階では体内で増殖したウイルスの数が十分でなく陽性ラインに届かないことがあるからです。
インフルエンザウイルスは、1つのウイルスが8時間後には100個、16時間後に1万個、24時間後には100万個に増殖するといわれています。陽性の判断の出るラインに届くのは感染後12時間以上経過した時です。よって、インフルエンザの検査は感染後12時間以上経ってから受けるのがいいといわれています。
インフルエンザの検査は、鼻の奥やのどの奥を細い綿棒でぬぐうだけです。病院ではそれを検査キットを使って判断します。かかる時間はおおよそ10〜15分程度です、
この検査結果でわかるのは、インフルエンザが陽性か否かということと、またインフルエンザである場合、A型かB型かというタイプです。
費用の計算は、全国どの病院でも同じ計算になります。
感染症免疫学的検査とはインフルエンザウイルスを特定するための検査で、点数は150点です。検体検査判断料とは検査結果を判断するための費用で、点数は144点になります。これに初診の場合は初診料の点数が270点で、計564点です。
これを金額に換算すると5640円になり、仮に3割負担の人の場合、1700円ぐらいの実費になる計算です。初診料が一番かかるので、内科で通院中の病院がある場合は、そこで検査してもらうといいかもしれません。
インフルエンザの場合、発症後3日が感染のピークといわれています。この時点で体内でインフルエンザウイルスが爆発的に増殖しています。
抗インフルエンザ薬を効果的に服用するのは、この増殖前がオススメです。つまり、抗インフルエンザ薬が有効となるのは、発症してから48時間以内に服用した場合です。
この抗インフルエンザ薬は、症状の緩和の他、ウイルスの増殖を抑えてくれますので、二次感染の抑制にもなります。しかし、症状が緩和してもすぐにウイルスが体内から消えるわけではりません。最低でもさらに2日は自宅で療養が必要です。