秋から冬にかけては、インフルエンザが流行する危険なシーズン。
インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3つがあり、特に感染力の強いA型とB型には、国内で毎年約1千万人、およそ10人に1人が感染しています。
本格的なインフルエンザシーズンに入る前に、正しい予防方法を知り、秋冬の健康管理に役立てましょう。
インフルエンザ感染経路は次の2経路。予防対策を万全にするためにもきちんと把握しておきましょう。
感染者の咳やくしゃみなどによってウイルスを含んだ飛沫が飛び散り、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込むことで感染します。職場や学校、電車内など、人が多く集まるところが主な感染場所です。
感染者が咳やくしゃみを手で押さえ、その手で触れた場所にウイルスが付着。別の人がそこに触れ、その手で口や鼻を触ることにより、粘膜などを通してウイルスが入り込み、感染します。ドアノブや電気のスイッチ、電車のつり革などが主な感染場所です。
では、「飛沫感染」「接触感染」を防ぐためにできることを押さえておきましょう。
毎日さまざまなものに触れる手は、インフルエンザウイルスが付着する可能性がとても高いです。帰宅時や食事の前などこまめに、せっけんで手を洗いましょう。
指先や爪の間・指の一本一本・指の間・手首まで丁寧に洗い、流水ですすいだあと、水気は清潔なタオルやペーパーで拭きとりましょう。洗ったあと、しっかり乾かすことも大切です。
免疫力が弱まっていると、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。バランスの良い食事や十分な睡眠など、基本的な健康管理を行いましょう。
予防接種(ワクチン)は、インフルエンザの発病をある程度阻止する効果があり、たとえ発症したとしても重症化を防ぐ効果があります。
また、流行するウイルスの型は毎年変わるため、毎年接種することが望ましいとされています。ワクチンの持続期間は5カ月程度といわれています。
自分の感染予防はもちろん、人への感染を防ぐためにも、マスクを正しく着用しましょう。鼻と口、あごまでをしっかり覆い、鼻の部分の隙間ができないようにします。
また、使用後のマスクは速やかにごみ箱に捨て、放置しないようにしましょう。
人が多く行き交う場所は、感染の確率が非常に高くなります。インフルエンザの流行シーズンは、なるべく人混みへの外出を控え、感染のリスクを減らしましょう。
インフルエンザの予防・対策は、秋冬の健康管理の肝。できる限りの予防・対策をして、インフルエンザウイルスからご自身や周囲の人を守ってあげてくださいね。
文:erica