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姿勢とストレスは関係しているのか

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姿勢とストレスは関係しているのか

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こんにちは、理学療法士の今井俊太です。

2月に入っても気温が落ち着かない日々が続いております。私の遺伝子を辿れば、南の島の遺伝子が入っているのではないかと思うほど、寒いのが苦手で、毎日南の島での生活を夢見ています。いつか南の島へ訪れたとき、「来た」ではなく「ただいま」という日を夢見て、このストレス社会からの離脱を密かに画策しております。

さてそんな、ストレスですが我々理学療法士は、ある意味で姿勢の専門家とはいえ、どことなく心理状態と姿勢は関連性があることを日々の臨床から感じ取っています。それはなぜか?医療従事者の中でも、患者さんとの対面時間が長い理学療法士はその日その日の、姿勢変化をある意味では職業病のごとく観察しています。

ちょっとプライベートで外に出ようものなら、街ゆく人の姿勢や動作に目がいき、半ば強制的にその原因を探ってしまいます。街でジロジロ見ている人の中には、理学療法士が潜んでいるかもしれません。その際は「もしかしたら理学療法士かも」と、穏やかにスルーしていただければと思います。

話が完全に逸れましたが、本日は本当に姿勢と心理状態に関連はあるのか、また姿勢を変化させることでストレスを軽減することができるのか。その関係性について、お伝えしたいと思います。

気分とカラダ

実は、これまで気分と関係のあるカラダの部位で研究されてきたのは、顔です。その中でも、気分と表情の関係性は、支持されています。その一方で、姿勢と感情を調べたものは少なく、どこか関係するだろうという仮説の中にいました。

そこで行われたのが、74人の参加者を対象に、直立着座姿勢と体が折れ曲がった着座姿勢とを無作為に割り当て、その比較を行いました。結果は、直立着座姿勢でいた群は、自尊心が高まり、覚醒が高まり、気分が良くなり、恐怖が低下した、と報告しています。

つまり、気分が姿勢を変えるというよりも、今回の結果では姿勢の状態が気分に影響していたと言えます。そのほかの研究でも、歩行の時の直立姿勢の方が、日中の覚醒度を上げ、眠気が少なく、痛みの軽減にも効果があったと報告しています。また、別の研究では、記憶との関連も示唆されています。

医学的に正しい姿勢とは?


なんとなく、研究の結果からしても“正しい”姿勢が、気分など精神状態には重要だとわかったと思いますが、そもそも“正しい”姿勢とは何かというところが問題です。医学的には、人の身体を横から見たときに、耳たぶの位置からまっすぐ、床に向かって線を引いたとき、肩の横、股関節の出っ張り、膝の横、くるぶしの少し前を通るのを理想としています。

すごく昔に書いた記事で、人それぞれ姿勢は違い、それぞれの良い姿勢を見つけるのが理学療法士の仕事でもある、とお伝えしましたが、ある意味では、この姿勢を基準にその人にとっての正しい姿勢はなんなのかを考えます。

では、皆さんにとっての“正しい”姿勢とはどんな姿勢か。身体を動かしながら、実践してみましょう。

あなたにとっての正しい姿勢

それでは、今から手順を説明します。できれば立って実践してみましょう。では開始します。

1,壁に背を向けて立ってください。この時、まだ背中を壁につけなくて大丈夫です。

2,その状態からゆっくり、後ろ歩きをしながら、壁に背中をつけていきましょう。

3,まず一つのチェックポイントは、背中の中で、どの部分が最初に壁にくっついたのかを観察しておきましょう。

4,壁に到達したとき、後頭部、お尻、かかとの全てが壁にくっついていますか?

5,くっついていない人は、この3点がくっつくように、以下のことを行ってみましょう。

壁を背にして3点がくっつかない人はこれをやりましょう

*無理に3点をくっつける必要はありません。以下の運動で、3点がくっつく方法を見つけていきましょう。

1,まずは、首だけ右を向いてみましょう。このとき、3点(後頭部ではなく、この場合は頭が壁につけばOK)は壁にくっつきましたか?反対に左向きも試しましょう。
* この方法で、3点がくっつく人は、首の姿勢が悪いために姿勢全体が崩れている可能性があります。

2,両手の平を前に向けて、手の甲を壁にくっつけましょう。この時、3点は壁にくっつきましたか?
* この方法で、3点がくっつく人は、背中(胸椎)の姿勢が悪いために姿勢全体が崩れている可能性があります。

3,片足ずつ、胸に抱えて片足立ちを3回繰り返しましょう。この時、3点は壁にくっつきましたか?
* この方法で、3点がくっつく人は、腰骨の姿勢が悪いために姿勢全体が崩れている可能性があります。

一旦は、以上三点の運動を行ってください。無理のない姿勢で、3点が壁に着く姿勢が、理想です。無理して姿勢を正そうと思わないでOKです。実際には、もう少し細かくみる必要がありますが、本日は長くなりすぎるため以上になります。

参考文献:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25222091

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27494342

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24577937

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15497618

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30261357

文:リズムアンバサダー 今井俊太
写真提供:今井俊太

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