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重心移動トレーニングでインナーマッスルを鍛えてみよう

重心移動トレーニングでインナーマッスルを鍛えてみよう

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重心移動トレーニングでインナーマッスルを鍛えてみよう

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こんにちは、理学療法士の今井俊太です。いよいよ夏も終わり、秋の訪れを感じるこの良き日。皆様におかれましては、季節の変わり目の体調の変化にはお気をつけください。

さて本日は、トレーニングにおける重心移動の重要性についてお話ししたいと思います。そもそも重心とはなんでしょうか?物理でも使われるこの言葉を簡単に説明してみると、「物体に重力がかかった際に、その重力が集中する場所のこと」です。ちょっと難しいですね。

もっと簡単に言えば、宇宙にいない限り、物体には重心が存在することになります。人が移動するということは、この重心の位置も移動していることになります。ただし、この重心を支える床面(支持基底面)の中に常にあることが条件で、床面から重心が外れた場合転びます。

歩く行為は、この連続で、重心を移動するごとに、床面を新しい位置に設置しながら移動しています。この、「重心」というものを感じながら運動することで、よりインナーマッスルを鍛えることができるため、その方法をご説明します。

人の重心はどこにある?

人の身体においては、身長の55〜56%の位置にあると言われています。その位置は大体、おへその下にあるとされています。ただし、人の身体を大きく分けると上半身・下半身に分けることができるため、それぞれにも重心(質量重心)があると言われています。

上半身の質量中心は、大体胸あたりにあるとされ、下半身の質量中心は股下の空間にあると言われています。その理由は、人の身体がたくさんのパーツで構成されていることに起因します。

一つの塊であれば、重心は一つになりますが、人の身体を細かく分けると、腕、頭、胸、腰、足etcなど様々なパーツに分けることができます。さらに、各パーツも細かく分けることができますが、割愛します。

ゆれるから倒れない

さて、身体のバランス、安定性という面からもみていきましょう。一塊の物体を最も安定させるためには、床面を広げるか、高さを低くすれば良いわけです。ただし、人の身体はそういうわけにはいきません。なぜなら移動しなければならないからです。

移動するためには、安定しながらも不安定な状態を作れなければならないという、矛盾した状態を同時に実行する必要があります。インナーマッスルのトレーニングにおいて、現在でも使われる体幹トレーニングのほとんどは、静止状態で行われるものが多く、一連の動きの中での活用という面をみれば不十分となります。

では、不安定ながらも安定させるためにはどうすればいいのでしょうか?そのポイントが重心移動のトレーニングにあります。重心を、前後左右上下と三次元の中で、自由にコントロールすることができれば、不安定かつ安定した運動を行えるということです。

高い建物を思い浮かべてみましょう。私が普段いる場所からは、スカイツリーが見えます。京都の人であれば、五重塔を思い浮かべてみると良いでしょう。

このような高い建物では、柔構造という構造が用いられ、大きな地震があった時でも、倒れずその場にとどまっていることができます。その理由は、わざとゆれる構造にしているためです。もし揺れなければどこかが、ポッキリ折れてしまうことになります。

以前、こちらでも「ゆるむ」方法をお伝えしましたが、実は意識的にゆるむのは非常に難しいことです。試しに、全身を揺すってみると、身体の硬い人では、揺らすことすらできないでしょう。

そんな方のために、今回は重心の移動を使って揺らすことができる身体に近づけるための一歩を踏み出すトレーニングをお伝えします。

重心移動トレーニングに効果的な運動が既にあった


写真を見てみましょう。左から右にかけて一連の動きの中で行う動きで、ヨガではスリヤナマスカーラ(太陽礼拝)というものです。この動きを観察してみると、非常に機能的かつ効率的に重心移動のトレーニングが行えることがわかります。

まず、静止の状態で立った時に合掌をしていますが、これは前後左右の中心を意識するために行います。そこから、後ろに反った時、重心は後方に動きます。そこから、前屈することで、重心を今度は前に移動していきます。

こうしてみると、中心→後ろ→前→…の連続した動きであることがわかります。

私は土木科高校出身であるため、この動きがある測量方法に似ていることに気がつきました。測量ではしばし、巨大な定規を地面に突き刺し、高さを調べることがあります。この時、巨大な定規を前後に振るのですが、そのメモリを読む時に、もっともメモリの小さいものを基準とします。床から計ってもっとも短いということは、床面に対して垂直であるということを指しています。

これと同じように、前後に重心を動かすことで、より身体の中心を意識しやすい、つまりは身体の中心に集まるインナーマッスルを鍛えることになります。この動きは間違うと危険なものもありますので、ちゃんとした先生の元、指導を受けてください。

ご自身で行う場合、ここまで大きな動きではなく、合掌してまっすぐ立った状態から、ゆっくりと自分の意思で、重心を前後に動かしてみましょう。それによって、ご自身の中心がどこにあるのかを感じることができるようになります。

文:リズムアンバサダー 今井俊太
写真提供:今井俊太

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