肩コリや腰痛などに用いる低周波治療器。パッドを患部に当て、スイッチを入れると、筋肉がピクピク動いているのがわかります。
これをお腹に使えば腹筋が鍛えられるかも、と思われた人も多いのではないでしょうか。実は、低周波治療器で腹筋は鍛えられません。
今回はその理由を説明しつつ、腹筋の鍛え方を解説します。
低周波は皮膚抵抗が大きいという性質があります。パッドを貼った皮膚の下3~5ミリくらいのところで低周波の70%~80%が拡散してしまい、残りの20%~30%が入っていくだけ。肌がピリピリするのはこのためです。
この程度の電流は筋肉のコリや痛みを癒すに最適ですが、もっと刺激を与えようと強度を上げると逆効果。筋肉の痛みや皮膚のかゆみ、ひどくなると火傷のような症状が出るので注意が必要です。
低周波が刺激を与える範囲はパッドを貼った部分のみ。それで筋肉深部に届かないのですから、筋肉が鍛えられることはありません。
そのためパッドの数を増やしても効果はないかも。ピリピリした刺激が広範囲に伝わっている状態ですから、逆に痛みが倍増することもあります。
肩コリ用の低周波治療器はあくまでも治療器。筋肉は鍛えられません。
一方で、腹筋を鍛えるための機器としては、EMS(電気的筋肉刺激)機器と呼ばれるものがあります。ベルト状のものや、本体にパッドが付いていて直接肌に貼り付けるタイプのもので、腹筋を鍛える機器として通販などで販売されています。
これらに効果があるかは人それぞれですが、低周波治療器とEMSを混同しないように注意する必要があります。
これまで見てきたように低周波治療器で腹筋は鍛えられません。EMSなどデザインの似た機器はありますが、これらと間違えないように気をつけましょう。
腹筋を鍛えるためには、やはり適切なトレーニングや健康管理が必須。低周波治療器を持っていても機械に頼らないように。
もちろん肩こりや腰痛などに悩んでいる人には低周波治療器がおすすめです。そういった悩みをお持ちの人はチェックしてください。
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