普段、「野菜ジュース」はどうやって飲んでいますか?今は、おいしい市販の野菜ジュースもたくさん種類が出ているので、選ぶのにも迷ってしまいます。忙しい人にとって、市販の野菜ジュースはとても重宝します。
しかしたまには、休日など時間があるときに自宅で野菜ジュースを手作りするのもおすすめ。好きな野菜や果物をスーパーなどで調達すれば、簡単なのにおいしい野菜ジュースをつくることができます。
今回は、自宅でおいしい野菜ジュースを作る方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
まずは、自宅のミキサーで野菜ジュースを作る基本的な方法を紹介します。知っている人も多いかもしれませんが、おさらいの意味でも確認してみましょう。
①材料の下ごしらえ。果物などは皮をむき、にんじんなど皮ごと使用する場合はよく洗います。
②ミキサーに入りやすいよう、一口大くらいの大きさに切ってください。
③ミキサーにかけます。初めにかたいもの(野菜や果物)を入れ、豆乳や水なども加えて作る場合は、かたいものの次に入れるのがポイントです。
④材料が混ざり、なめらかになるまで攪拌します。材料によりますが、15秒〜1分くらい様子を見ながらミキサーにかけましょう。
使う材料は、新鮮な野菜なら何でも大丈夫です。その理由は2つあります。一つ目は、ビタミン・ミネラルが豊富なため。収穫したての野菜のほうが、より栄養価も高いのです。二つ目は、新鮮であればあるほど野菜の風味や味がフレッシュで、引き立ちやすくなるため。
ミキサーにかけているそばから、その新鮮な香りが伝わってくることも。また、旬の野菜を取り入れると季節感もアップしますし、おいしさも格別です。ちなみに、果物を使う際は完熟しているものを使用するのがポイント!
ここを押さえれば、よりおいしい野菜ジュースを作ることができます。
金属の包丁と違って、セラミック包丁はニオイが移ったり、食材が変色したりするのを防ぐことができます。食材が酸化するのを防ぐ効果もあるといわれているので、野菜ジュースの野菜や果物をたくさん切るのであれば、できればセラミック包丁を使用しましょう。
豆乳の原料である大豆には、お肌の健康や骨粗しょう症の予防に効果がある、女性ホルモンに似た「イソフラボン」という成分が含まれています。野菜やフルーツを使った抗酸化作用のあるジュースに豆乳を加えれば、さらに健康効果もアップ。
野菜ジュースというと、野菜をたっぷり使いたいもの。ただし、普段から野菜ジュースを飲み慣れていない場合は、食物繊維の多い緑黄色野菜は胃に負担がかかることもあります。そこで、緑黄色野菜の割合は多すぎず、1/4くらいまでの量にしておくのがおすすめ。
一般的に、ニンジンやリンゴはどのような野菜とも相性がよいので、この2つの野菜・果物をメインに使用すると、胃への負担も軽く、失敗も減ります。
野菜ジュースを作るなら知っておきたいのが、ミキサーとジューサーの違いです。ミキサーは、容器に切った野菜や果物をそのまま入れて、丸ごと細かく砕いて作るもの。水分が足りない材料の場合には、水や何かの水分を入れることがあります。
つまり、ミキサーでは、野菜や果物の食物繊維がまるごと食べられるのが特徴です。一方ジューサーは、野菜や果物を砕いた後は、こして果肉と汁を分離させます。つまり、ジューサーは水分を一切入れないので、100%ジュースになるのです。
もし固形物をあまり摂りたくないのであれば、ジューサーを使って100%ジュースにするのがおすすめ。栄養価の高さを期待するのであれば、ミキサーのまるごとジュースを作りましょう。
基本を押さえたら、いよいよ自家製野菜ジュースづくりにチャレンジ!おすすめレシピを5つご紹介します。
1. 小松菜のグリーンスムージー
2. 腸を整える生ジュース
3. 太陽のにんじんジュース
4. にんじんのグリーンジュース
5. セロリとトマトのミックスジュース
材料:(1人分)
オレンジ 1個
りんご 1/2個
小松菜 1束
バナナ 1本
(豆乳や牛乳、水などを加えても美味しくなります)
抗酸化ビタミンの一種であるビタミンCをたっぷり含んでいる小松菜。美肌のもととなる、お肌の免疫力や健康の働きを高める栄養素です。ビタミンCには、老化の原因といわれる活性酸素から細胞を守る効果や、ストレスを和らげる効果があるといわれています。
材料:(1人分)
キウイ 1個
パイナップル 1/4個
ミント 1/2つかみ
しょうが 少々
ミントとしょうがが腸の調子を整え、お腹にガスがたまるのを防いでくれます。たくさんの酵素が含まれているこのジュースは、食べ過ぎたときや脂肪分の多いものを食べた後などに起こる、消化不良の心配がある場合などにおすすめです。
材料:(1人分)
セロリ 1/5本
ニンジン小 1/2本
パイナップル(市販のカットフルーツも可) 50g
レモンの絞り汁 少々
水 50ml
ニンジンといえば、免疫力を高める効果が期待できるβ-カロテンが豊富なことで知られています。β-カロテンは、体内でビタミンAに変換されますが、ビタミンAは皮膚や粘膜を正常化する効果があるといわれています。
つまり、肌の調子を整えるのに役立つのです。美肌をキープしたい場合には、この太陽のにんじんジュースを試してみましょう。さらに、ニンジンは食物繊維も豊富なので、便秘や疲れた腸のケアにも活用できます。
材料:(1人分)
ニンジン 1本
レモン 1/4個
生姜 少々
小松菜 ひとつかみぐらい
野菜だけのジュースですが、苦味はなく飲みやすい味わいです。こちらもニンジンの免疫力アップ、美肌効果、腸ケアが期待できるジュース。小松菜やレモンに多いビタミンCも摂取できるので、ビタミンCのコラーゲンを生み出す作用も働き、うるおいとハリのある素肌を目指すことができます。
材料:(1人分)
トマト 200g
セロリ 30g
水 100ml
塩、コショウ少々
トマトに含まれる「リコピン」には抗酸化作用があり、生活習慣病の予防につながります。セロリにも血圧を下げる作用があるといわれています。また、独特な香りはストレスの軽減効果があるといわれているので、このジュースはお疲れぎみな現代人にとってぴったりのジュースです。
手作り野菜ジュースのレシピや健康効果を見て、「よし作ってみるか!」と思った人は多いはず。しかし、これらの手作り野菜ジュースは、一度や二度は試してみるものの、続かないこともあるでしょう。もしかしたら、材料選びに面倒さを感じているのかもしれません。
そんなときは、「野菜2種類+フルーツ1種類」などのマイルールを決めるのがコツ。そうすれば、「今日は小松菜とニンジン、オレンジにしよう」などとサクサク決めることができるので、あとは材料を買いに行くだけです。
旬の野菜や果物は、栄養価も高く、おいしいというメリットがあります。選ぶのに迷ったら、旬のものを選ぶのもおすすめ。また、「健康・ダイエットのために続けなきゃ!」と義務になってしまうことも、よくありがちな続かない理由です。
義務化するのを避けるためには、自分好みの味を見つけて、飲む楽しみを忘れないこと。時々豆乳などを加えてアレンジするのも続けられる秘訣です。身体の調子やその日の気分で使う野菜を変えながら、健康な毎日のために、ぜひ野菜ジュースを活用してみましょう。