仕事中についイライラしてしまうことはありませんか?誰かの態度や言葉にイライラしてしまったり、ささいなミスをしてしまった自分自身にイライラしてしまったり。イライラを引きずっていると仕事の効率も下がる一方。早急に解決したいものです。
今回は、そんなイライラを解消するための対処法を8つ紹介します。
お手洗いに行ったり何か飲み物を口にするのもいいですが、その場で深呼吸をするだけでも効果はあります。イライラしているときというのは、無意識のうちに呼吸も浅く、速くなっているもの。意識して息を深く吸い込んで肺にため、はーっと深く吐き出してみましょう。それだけで気持ちが落ち着いてきます。
呼吸を整えるということは、自律神経を整えることに直結しています。深呼吸には、興奮してしまった神経を鎮める効果があります。何か自分で作業をしていて、イライラしてしまったときは、その場でひと呼吸置きましょう。
1人で作業していたときはともかく、誰かの相手をしていてイライラしてしまった場合は、その場で深呼吸するのはちょっと気が引けるもの。大きくため息をついていると思われてしまっては、相手の機嫌を損ないかねません。
こういうときは、副交感神経を刺激するツボを押してみましょう。自律神経系の中でも、副交感神経が優位になれば、気持ちが落ち着きゆったりした気分になれます。誰かと会話中でもさりげなく刺激しやすいのは、手のひらの真ん中にある「労宮(ろうきゅう)」というツボです。
手を握りしめたとき、中指と薬指が当たるところにツボがあります。手首側から指のほうへ押し上げるように、別の手の親指を使って刺激します。左右交互に、ゆっくり呼吸しながら10数える間押し続けましょう。
自分自身のイライラに気づいたら、できる限りすぐ1人になるようにしましょう。職場であれば、お手洗いに行くのが手っ取り早く1人になれることが可能です。ミーティング中などでしたら、休憩をはさむよう提案するのも良いかもしれません。
イライラしているときというのは、周りが見えなくなりがちです。しかし、自分がイライラしていると感じたということは、自分の感情に自分自身が気がついた状態になったということ。その時点ですでに、イライラはおさまり始めていると考えて問題ないでしょう。
そして、ほんの短い間でも1人になれたら、そこで自分がイライラしている、怒っているという感情を客観的に認めてしまいましょう。それだけでも感情に引きずられているしんどさがかなり軽減され、気持ちも落ち着いてきます。
仕事中にイライラしてしまったとき、もしすぐ休憩時間を確保できるようなら、なぜ自分がイライラしてしまったのか、その原因を具体的に考えてみましょう。たいていは、誰かの何気ない言葉や態度など、イライラしてしまったきっかけが何かしらあるものです。
相手はなぜそういうことを言ったのか、冷静に考えてみるのです。また自分自身に対してイライラしてしまっているときは、自分の何がきっかけでイライラしだしたのかを思い出してみましょう。原因がわかれば対処法も探せます。
なにより、冷静に頭を働かせ始めた時点で、興奮していた神経や感情が自然と収まってくるもの。一般的に、イライラの原因は、誰かに対してイライラしているか、自分自身にイライラしているかのどちらかだと考えられます。
原因をきちんと把握しないまま、ずっとイライラしている状態を保ってしまっては、周囲の人もあなたのイライラに気づき、不快な思いをしてしまいます。自分自身にイライラしている人は、時には自分自身を励ましてみましょう。「どんまい!」と親友を励ますつもりで行ってみてください。
イライラの原因について考えても、そのイライラを取り除くための具体的な対処法が見つからない場合も少なくありません。実は取るに足らない理由だったため、対処も何もないということも多くあります。冷静になってみれば、なんで自分はあんなことでイライラしてしまったんだろう、ということも多いでしょう。
次の仕事のことや、楽しみにしていることなど、他のことを考えて気持ちを切り替えるのも一つの賢い対策です。趣味などを始めるのもおすすめ。
仕事でイライラするということは、仕事そのものを楽しんでいないことが考えられます。もしかしたら、あなた自身が仕事の楽しさを忘れてしまっているのかもしれません。そんなときは一度、初心に帰ってみるのも良いでしょう。
あなたが今の仕事についているということは、何かしら熱意を持ってはじめたということ。しかし、そもそも仕事の面白さがいまいち分からないという人もいるかもしれません。目の前の作業や忙しさに追われていると、そうした意義が薄れてしまうこともあります。
そんな人は、一度信頼のおける上司などに仕事の意義や面白さ、やりがいを聞いてみましょう。最も分かりやすいのは、上司が苦労して仕事をして、成果を上げた経験の話や、仕事でやりがいを感じる瞬間を聞くことです。
自分では思いもよらない仕事の面白さを知ることができるかもしれません。上司は同じ会社、同じ業界の仕事をしているので、参考にできるでしょう。また、仕事の意義や面白さとは、単なる流れ作業ではなく、常に誰かの役に立っているということ。
つまり、社会貢献をしているということです。だからこそ、それに見合った報酬をもらえるのです。
イライラしている間は、ビジネスパーソンにとっては非常に不利益な時間といえます。なぜなら、イライラすると仕事がまともにできません。また、ミスも増える可能性も増えてしまうのです。そうなれば、生産性が失われ、評価も下がり、自分の出世やビジネスチャンスを逃してしまいかねません。
ポイントは、イライラすることがいかに無駄で、自分にとって不利益かをよく知ることです。イライラしている間は、何の生産性もなく、前進していません。このことをよくわきまえて、すぐにそのイライラを解消する方向へ持って行きたいですね。
もしかしたら「時間が足りなくてイライラする」という人もいるかもしれません。しかし、「もっと時間が欲しい」と思うと、ますます時間が奪われてしまうものです。この場合も、生産的な方向へ意識を持って行きましょう。
もしあなたがイライラしている原因が忙しさであれば、自分より忙しい人はたくさんいるんだと思うようにするのも、一つの対策です。仕事がデキる人や、仕事が早い人と一緒に仕事をすると、とても助かることが多いでしょう。その人を見習ってみるのも良いかもしれません。
また、忙しいのに相手のレスポンスが遅いことなどが原因でイライラしてしまうのであれば、相手のことを考えましょう。「相手は、自分の精一杯の速さで頑張ってくれているはずだ」と思えることができれば、きっとイライラは静まってくれるでしょう。
イライラを引きずって、気分の悪い状態で仕事を続けるというのは、とてもつまらないことです。もちろん、仕事もうまくいかなくなってきてしまいます。イライラしていると気持ちの切り替えも難しいものですが、何より一度冷静になって客観的に自分を見てみることが大切です。
そうして少しでも気持ちを落ち着けることができたら、サッと次にやるべきことに着手することで、効率よく仕事を進めることができるはずです。