お灸は、身体を温めることで滞っている気や血液を循環させる治療法。抵抗力や免疫力がアップし、風邪をひきにくくなったり、身体のコリや痛みが軽減されたりといった効果が期待できます。
このようなお灸の効果を、使い捨てカイロで実現することができるんですよ。
お灸に興味があるけど、一歩踏み出せない……。そんな方も自分で実践できる、手軽なお灸をご紹介します。
一般にお灸は、ツボの位置を的確にとらえて艾(もぐさ)を置くため、専門医による治療でなければなりません。
しかし、広い範囲を温めることができるカイロは、ツボの位置に神経質にならなくてもいいため、初心者でも安全に行うことができます。
市販の貼る鍼(パッチ鍼)をツボに貼り、その上からカイロを貼るとさらに効果がアップします。
痛みやコリの部分がどこであっても、まずは、大腸愈(だいちょうゆ)という基本のツボに1枚貼ります。
そして、一番気になっている症状があるツボにもう1枚を貼ります。
ツボの位置は人によって微妙に違うため、あまり神経質にならなくても大丈夫。指で押したとき、グッと沈み、痛いけど気持ちいいと感じるところがツボだと考えてOKです。
大腸愈は、お尻の平らな骨(仙骨)にある、いちばん上の左右のくぼみです。腰痛の緩和にも効果的なツボです。
肩こりがひどいときは、肩の中央にある肩井(けんせい)というツボを温めます。
肩関節の血流がよくなり、僧帽筋(そうぼうきん)がほぐれ、肩こりがかなり軽減されますよ。肩コリからくる頭痛にも効果◎。
肩井は、首を前に倒したときに首の付け根に大きく出る骨と、肩先を結んだラインの中央にあります。片方の肩しかこっていない場合でも、左右両方に貼ると効果的です。
風邪のひきはじめに温めると効果的なツボが、背中にある「風門(ふうもん)」と「肺兪(はいゆ)」。
風邪かな?と思ったら、この2つのツボの左右、合わせて4つのツボを覆うようにカイロを貼りましょう。風邪による倦怠感を感じなくなるまで貼り続けてください。
風門は、首を前に倒したときに首の付け根に大きく出る骨から下に2つ目の骨の、脇側に指2本分離れた位置にあります。
肺兪は、風門のさらに下、肩甲骨の真ん中あたりにあります。
○低温やけどに注意しましょう。カイロは必ず下着の上から貼り、貼った部分はサポーターやガードルで押さえないようにしましょう。
○起きている間はカイロを貼りっぱなしでも大丈夫ですが、寝るときは外しましょう。
○低温やけどは、一見大したことがないようにみえても、肌の深部が傷付けられていることがあります。異常を感じたら、皮膚科医を受診しましょう。
いかがでしたか。秋が来れば、冬はもうすぐそこ。使い捨てカイロで身体を温め、さまざまな不調を乗り切ってくださいね。
文:erica
関連記事:
疲れ知らずの体に!疲労回復に効く食事10選
関連特集:
Rhythm内の「疲労回復」に関する、記事はこちらから
関連記事:
意外と知らない?体幹トレーニングの効果・メリット
関連特集:
Rhythm内の「体幹」に関する、記事はこちらから
“関連特集:
Rhythm内の「体温」に関する、記事はこちらから”