皆さん、こんにちは。アレルギーナビゲーターの細川真奈です。
食物アレルギーの人がもっとも大変なのは「外食」です。わたし自身、つい数年前まで「食物アレルギー」がコンプレックスであり、それゆえに「外食」もコンプレックスでした。
社会人になり、友達や恋人、仕事先の人たちと外食する機会が増え、自分なりのコツを身につけてきた気がします。今回はわたしがオーダーする際のポイントをお伝えしようと思います。
外食をする際、予約をする時点で食物アレルギーがある旨を伝えておいた方がスムーズかと思います。
そうするとその場で確認してくれたり、折り返し電話をくれたりもします。
コースの場合、一人だけ内容が変更になることも多いですが、内容どうこうよりも大好きな人と一緒に外食ができることや、おいしい食事を外で食べられることの方が重要だと思っています。
予約をせず、直接外食することがほとんどかと思います。その際はある程度のメニューを決めてから店員さんを呼んで、食物アレルギーである旨を伝えています。
そうするとメモを取ってから厨房で確認してもらえて、食べられないものやドレッシングなどを別盛りで対応してくれることがほとんどです。
また、わたしの場合はチーズと卵にアレルギーがあるため、イタリアンレストランへ行く際はパスタが食べられるかが重要になってきます。
なぜなら、ピザやリゾットはチーズを使用しているため食べられないことがほとんどだからです。そうなるとお腹にたまる炭水化物は、パスタのみになります。
ところが、生パスタはもちろん、乾麺でも卵を練り込んでいるパスタを扱っているお店が結構あるのです。ですからお店に入る前に、「卵のアレルギーがあるのですが、こちらで使っているパスタの麺自体に卵は使用していますか?」と確認するようにしています。
食物アレルギーをもつわたしなりの外食時の工夫、参考になりましたでしょうか?
まだ小さいお子さんで、家族の目が行き届く範囲内で生活している場合は良いかも知れません。ですが、大きくなって友達同士で出掛けたりするようになってくると、不安なことも増えてくるかと思います。
食物アレルギーである当人からしたら、メニューが周りと違うことや、1、2品少ないことはそれほど問題ではないと思います。それよりも、友達と一緒に過ごす楽しい外食の時間が、何よりも大切で幸せなことなのではないでしょうか。
最近は、わたしも外食することに慣れてきてしまっています。それでも、食物アレルギーの対応をしてくれる親切なお店があることや、オーダーする際に通常より時間がかかってしまうのにもかかわらず、一緒に食事をしようと誘ってくれる友達がいることに感謝しています。そして、その気持ちを忘れない人でありたいと思います。
「何を」食べるかも大切ですが、「誰と」「どんな気持ちで」食べるか、もおいしさの秘訣ですよね。
文・写真提供:リズムアンバサダー 細川真奈