皆さん、こんにちは。アレルギーナビゲーターの細川真奈です。
突然ですが、皆さんにとって外食の時間とはどんな時間でしょうか?
わたしにとって外食の時間とは、特別かつ幸せな時間である一方、恐怖の時間でもあります。
なぜ「恐怖」の時間なのか。それはもちろん、わたしが食物アレルギーであるからです。
例えば、好きな人との初めての外食デート。本来ならばドキドキ緊張する反面、楽しみな気持ちでいっぱいですよね?
でも、食物アレルギーを抱えているわたしにとって、数年前までは不安で嫌な時間でした。
なぜなら、お店へ着いてからメニューをオーダーする際に、自分が食物アレルギーであることを相手にも伝えなくてはならないし、お店の方にもお伝えして、食べられるものがあるか確認していただく必要があるからです。
食物アレルギーのない方からしたら、好き嫌いを伝えるレベルと思うかもしれませんが、お店の方は食物アレルギーと聞いた瞬間、顔つきが変わることがほとんどです。
ですからオーダーする時間は、コンプレックスの塊をさらけ出す不安な時間になるのです。
万が一、大皿料理やお鍋など一緒にシェアしなくてはならないメニューだった場合は、相手が食べたいと想像していたメニューとは全く違うものになってしまう可能性もありますし、最悪の場合「うちのお店ではお客様に提供できるメニューはありません」と、お断りされるケースもなくはないのです。
30年間、食物アレルギーと付き合ってきたわたしが、色々経験してきた結果、いかにスムーズに外食の約束をできるようになったか。
今日はそのポイントを綴っていきたいと思っております。
わたしの場合は、食事へ行く前に必ず、自分が食物アレルギーである旨を伝えておきます。
食事へ行く前は、友達でも、初めて一緒に食事をする相手でも「何食べに行こうか?」という話になりますよね?
その時わたしは「実はわたし、食物アレルギーがあって、卵・乳製品・山芋・ナッツが食べられないの。できれば和食系だとうれしいな」などと伝えます。
和食にする理由としては、洋食などに比べてアレルゲンが含まれる可能性が低いと考えているのと、代替して下さる率が高かったという経験からです(あくまでもわたし個人の考えですが)。
ほとんどの場合はありがたいことに「じゃあ、ここのお店はどう?」とか、「どこかオススメのお店ある?」などの返答になりますが、中には「そっか、大変だね」と言われて、そのまま食事の約束がなくなってしまう、なんてことも経験したことがあります。
でも、お店に着いてから初めて伝えるよりも、事前に伝えておいたほうが気まずい空気になることもありませんし、万が一、食事へ誘われる機会がなくなってしまったとしても、落ち込む必要はないのです。「早めに分かって良かった」で終わりにしましょう。
アレルギーっ子同士の座談会をしていると、そういう場面に遭遇した際、「なぜ分かってくれないの?」と思う方も中にはいるのですが、アレルギーにかかわらず、そこは十人十色。
人それぞれ色々な価値観や考え方があって当たり前ですし、気にしてもしょうがありません。
そんなことを考えるより、だったら好きなことをする時間に当てたほうが、自分にとってプラスだと、わたしは考えています。また、その分、アレルギーであることを伝えても、スムーズに食事の約束をしてくださる方に感謝するようになりました。
仲良しの友達は、わたしの誕生日には通常のデザートプレートではなく、フルーツの盛り合わせをオーダーしてくれています。また、中には、アレルギー対応のケーキをオーダーして、持ち込みしてくれた友達もいました。
心優しい素晴らしい友達に恵まれて、本当に心から感謝しています。
うれしくて楽しみなはずの食事の約束。
食物アレルギーゆえに、悲しい思いをしてしまうこともありますが、少しでもそういった気持ちにならないよう、自分なりに伝え方を工夫し、それでもダメな時は割り切って気にしないようにして、そしてまた工夫して……。
そうした繰り返しの末に、自分に合う食事の約束の仕方を見つけられると良いですね。
わたしの食事の約束の仕方。少しでも参考になるといいなと思っています。
文:リズムアンバサダー 細川真奈
写真提供:細川真奈
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