こんにちは。アレルギーナビゲーターの細川真奈です。
暑い夏も終わりに近づいていますが、夏は楽しみましたか?今年は猛暑で外での運動を制限されたという話をよく耳にしましたが、今回はアレルギーと運動に関する話題をお話ししたいと思います。
皆さんは「食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FEDIA)」という言葉を聞いたことはありますか?特定の食物を摂取した後、運動負荷によってアナフィラキシー症状が誘発される疾患のことを指します。
ここ数年で急増しているアレルギー疾患の1つで、原因物質は主に“小麦”や“甲殻類”、“果物”といわれています。
例えば、学生であれば5時間目の体育、放課後の部活動などは気を付けなければならなくなります。
原因物質を食べた後にそれらの運動をすることによって、蕁麻疹やむくみ、咳が出てきたり、ひどい場合には呼吸困難や血圧の低下(アナフィラキシーショック)といった症状が起こります。最近では、食後の散歩や入浴での症状も報告されています。
現段階での対処法としては、”原因物質を食べた後2時間(可能であれば4時間)は運動をしない”ということのみ。
特に、寝不足であったり、疲れている時、ストレス過多になっている時や、アルコール摂取時、女性であれば生理前のホルモンバランスの調和がとりにくくなっている時に発症しやすいといわれています。
これらの発症に影響する要因について、わたしはかなり納得しています。なぜならば、わたしは「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」はないものの、食物アレルギーに関する症状や、アトピー症状が出やすくなるのが上記のタイミングだからです。
約3年ほど前にOLを辞め、“アレルギーナビゲーター”としての活動を始めたのですが、それは前代未聞の職種。
「自分と同じ“食物アレルギー”で困っている人、悩んでいる人をHAPPYにしたい!」という気持ちだけで具体的に何も考えずに、しかも1人で始動しはじめた為、日々、考え悩むことが多く、またOL時代の頃のように具体的な勤務時間を定めていないので、永遠と作業をしてしまい気づいたら朝方…なんてことも多々。
どんなに気持ちは前向きでも身体が正直なものです。自分にとって1番症状が出やすい手の甲や首回りに湿疹が出始めたり、かゆみで眠れないなんて日が続く、まさに最悪の状態に陥ることを身をもって体験しました。
また、アルコール摂取時や入浴後、生理前など体温が高くなりやすい時は症状が出ている箇所がさらに分かり易いほどに赤く腫れあがってくるのです。
やはり、「健康」であるためには、良質な睡眠と早起きして太陽の光を浴びること、心も身体も喜ぶ食事、そして適度な運動が必要だと再認識させられました。自分自身が健康でないと、自分以外の人を健康にするだなんて到底難しいことですものね(汗)
適度な運動は、良質な睡眠には欠かせないということ。
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」の体質の方であっても、特定の原因物質を食べた後でなければ十分運動は可能です。
今の自分。
数年後の自分。
そして自分の周りにいる大切な人の為にも「健康第一」を心がけて1日1日を過ごすようにしましょう。
そしてこの記事を読んで、もしかしたら「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」なのかもしれない…と思った方、一度病院で検査してみることをオススメします。
文・写真提供:リズムアンバサダー 細川真奈