アレルギーナビゲーターの細川真奈です。今回は思春期の頃の肌の悩みについて、書いていきたいと思います。
中学生になると、女の子はメイクやオシャレに敏感になってくるお年頃。もちろん、わたしもその1人でした。ファッション雑誌を読んだり、プリクラを撮りに行ったり…友達同士で出かける機会もできてきました。
そんな中学時代、突然わたしの左目の周りが、ぐじゅぐじゅに荒れ始めたのです。
中学生といったら、ちょうど思春期に入り始める頃。しかも女子の顔に出るなんて…。
アトピーが出たのは、赤ちゃんの時以来でした。ちょうど中学1年になる春の時期と、中学2年の春。
毎年決まって、春になると、同じ左目の周りにアトピーの症状が出ました。
中学1年の時は、これからたくさん友達を作ろう!という時だったので、「こんな見た目じゃ友達できないよ…」と学校に行くのが嫌で、毎朝泣きながら登校していたのを覚えています。
とにかく痒みがひどくて、朝と夜はステロイド薬を塗り、日中は市販のスプレーボトルに精製水を入れて、痒みが出ると吹きかけて凌いでいました。
通学時は眼帯をして、外へも、ほとんど遊びに出かけることはありませんでした。ですが、自分が気にしている程、周りは全く見ていないというのはまさにこのことで、友達もたくさんできましたし、何か言われたり、いじめられることもありませんでした。
最近、免疫学を勉強していて気付いたことがあるのですが、ステロイド薬は、確かに即効性もありますし、その時は良くなります。ですが、またぶり返してくるのです。それも大きくなってから突然です。
もし、産まれてきた赤ちゃんに湿疹が出てきたら、それが、本当にアトピーなのかどうかきちんと病院で確かめることが、自分の子どものためにできることだと思います。
そして、もしアトピーだったとしても、ステロイド薬を使うか使わないかを、よく考えた上で決断してほしいと思います。もちろん、我が子が痒そうにしていて、見た目もかわいそうな様子は見るに耐え難いと思います。
でも、赤ちゃんの時はまだ自覚がないですよね。それよりも、また大きくなってからぶり返した時ほど辛いことはないと、わたしは身をもって言えます。
とは言え、ステロイド薬は絶対に使用してはダメなわけではありません。
大切なイベントや、どうしても綺麗にして出かけたい日の前などに使用すると、即効性があります。ステロイド薬について、良い点、悪い点を理解した上で使用していけると良いですよね。
文:リズムアンバサダー 細川真奈