こんにちは、アレルギーナビゲーターの細川真奈です。
今月のテーマは『リラックス』。現代はストレス社会といわれていますが、あなたのリラックス方法は何ですか?キャンドルを灯してお風呂に浸かったり、緑の多い公園へお出掛けしたり、ペットと遊んだり…人それぞれに色々なリラックス方法があるかと思います。
もしかしたらリラックス方法なんて持っていない…という人もいるかもしれません。
今日お話するのは、『呼吸』についてです。なぜなら何をするにしても、あるいはしないにしても、『呼吸』は必ずしているからです。『呼吸』は交感神経・副交感神経の切り替えスイッチですから、自律神経のコントロールに多いに関係しているのです。
つまり、『呼吸』の役割に改めて注目することで、日々のリラックスを手に入れよう!という趣旨です。
さて、ここで問題です。あなたは1日に何回呼吸をしていると思いますか?
…正解は約2万回です!
人間は、1分間で平均12回呼吸を繰り返しているといわれています。
例えば、ペンを持って上げ下げするのを毎日2万回繰り返してくれって言われたら、考えただけでも気が遠くなりそうですが、『呼吸』は自然と毎日それを繰り返しているのです。
あなたの身体の為にそんなにも頑張ってくれている『呼吸』なのですから、たまには注力しながら生活してみるのはいかがでしょうか。
想像してみてください。
呼吸が浅くて早い時、あなたはどんな気分でしょうか?ゆったり落ち着いた気分でしょうか?イライラして焦っている気分でしょうか?
そうですね。きっと後者ですよね。イライラしたり、焦っている時に深い呼吸はしていないはずです。
つまり、呼吸に関わる悪い要因の中には『精神的なストレス』が関係してくるのです。
その他にも、
・食生活の乱れ(添加物が多いものを摂取すると血中のPHバランスが高くなる)
・横隔膜の機能不全
・極端な会話の多さやハードな運動直後
などが理由として挙げられます。
ここまでのお話で、毎日欠かさず繰り返している『呼吸』の大切さや、呼吸の速さや深さがストレスに関係していることはご理解頂けましたでしょうか?
続いては呼吸のしかたについてのお話になります。
鼻呼吸や口呼吸という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、この2種類の呼吸法があるのは人間だけだということはご存じでしょうか?
動物は鼻呼吸のみなんです。犬がハァハァしているのは、呼吸をしているのではなく、体温調節をしているのです。
元々、鼻は呼吸をするためにできたのであり、口は食事をするためにできたもの。
人間はそれに加えて「話す」ことができるようになり、口呼吸もできるようになったといわれています。
では鼻呼吸を重視することによってどんな効果が得られるのでしょうか?
・血管が拡張され、血流の流れが良くなる
・冷え性改善が期待できる
・乳酸の消費を促進し、疲れにくくなる
・動脈硬化の予防
また、口呼吸によって顔が歪んだり、たるんだりしてしまう『アデノイド顔貌』という症状もあるのだから驚きです。美男美女になりたければ、美容にお金をかける前に鼻呼吸を意識して行うようにしましょう。
「それでは今日から口呼吸は禁止!鼻呼吸にしましょう!」……なんて言っても、これまでの習慣を突然変えることはなかなか難しいと思います。
できることから少しずつ、習慣化していくのがいいでしょう。
・口を閉じて咀嚼する(片側だけで噛まないよう注意!)
・寝る時の姿勢を上向きにする
・アロマを炊く(リラックス効果もあって一石二鳥!)
呼吸を意識しながら体幹を鍛えることができるヨガもおすすめですよ。
あなたの『呼吸』は浅くて早い口呼吸になっていませんか?深くて長い鼻呼吸に切り替えて、心も身体も健康的に、そして美人なお顔とリラックスしたゆとりある生活を手に入れましょう。
文:リズムアンバサダー 細川真奈