暑くなると知っておきたいのが、身体を温めてくれる食材と冷やす食材。とくに冷房に頼らざるを得ないような猛暑のときは、冷房で身体が冷え切ってしまうため、冷やす食材の食べ過ぎには注意が必要です。
今回は身体を冷やす作用のある食材のうち、夏の定番の食材から意外な食材までをご紹介します。
トマトにはリコピンという成分が含まれ、美白やダイエットとして人気の食材ですが、生で食べると身体を冷やすことで有名です。食べ過ぎると、お腹を下したり体調を崩してしまったりで、夏バテを引き起こす原因にもなりかねません。トマトソースやガスパチョなど、熱を加えるプロセスがあるメニューに使うのがおすすめです。
きゅうりは水分が多く含まれる食材で利尿作用があり、身体の熱をとってくれる作用もあるため、胃腸がもともと弱い方が食べ過ぎると内臓が冷えてしまって体調に悪影響をもたらすかもしれません。
夏に旬を迎える食材には、暑い夏に身体の熱をとり、体調を整えてくれるものが多くあります。なすもその一つ。ただ、なす単体よりも、なすと相性がよく、体を温めてくれる食材のショウガやネギ、ニンニクなどを組み合わせると良いでしょう。
熱帯地方が原産のバナナは、身体を冷やす食材に分類されます。食物繊維が豊富ですぐにエネルギーにもなるため、朝食によく並ぶフルーツですが、冷え症の方は食べ過ぎないほうが良いでしょう。毎朝ヨーグルトにバナナを入れて食べているという方もいるかと思いますが、冷蔵庫で冷えたヨーグルトとの組み合わせは、あまりおすすめできません。
白砂糖も身体を冷やす食材です。お菓子やスイーツなどあらゆるものに使われていますが、とくに白砂糖や人工甘味料は身体を冷やす作用があります。市販のお菓子の食べ過ぎに注意し、家庭で使うのなら白砂糖よりも黒砂糖を使うといった工夫をしましょう。
スイカを食べ過ぎてお腹をこわしたことがある方も多いかもしれません。夏祭りや夏のイベントに欠かせないスイカも、身体を冷やしてしまうので食べ過ぎに注意。
植物油や酢から作られるマヨネーズは、身体を冷やす調味料の一つです。サラダやパンなどあらゆるものに使われるマヨネーズですが、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
身体を冷やすと知らずに食べ続けていたら、どんどん冷え体質を促進して、冬になるころに後悔してしまいますよ。これらに気を付けて夏場の食事をとるようにしてみてはいかがでしょうか。
文:佐藤まきこ