ピアノは、温度や湿度といった環境の変化に影響を受けやすいデリケートな楽器。ほんの少しの振動でも音程が変わってしまうため、室内を移動させるだけでも、専門の業者を頼んだほうがいいといわれています。
当然、引越しともなれば細心の注意が必要になります。いざというときに困らないためにも、事前に情報をそろえておきましょう。
ピアノの運送業者を探すには、楽器店で相談したり、引越しの一括見積りサイトを利用する方法などがありますが、ここでひとつご注意を。費用を安くしてくれる業者を探すのではなく、サービスなどがしっかりした、信頼できる業者を探してください。ピアノは大切な宝物です。
トラブルを避けるためにも、安心して任せられる運送業者を探しましょう。
運送業者が決まったら、見積もりを依頼してみましょう。料金は、「移動距離」「ピアノの種類」「段差の有無」などの条件によって変わってきます。ピアノは200キロ以上もある重量物。場合によっては、クレーンを使用するなどの特殊作業が必要になることもあります。
特に集合住宅の場合は、事前に訪問見積もりを依頼して、確認してもらうといいでしょう。
引越し後に気付いたピアノの傷。それが以前からあったものなのか、引越しが原因で付いたものなのかで、責任の所在が変わってきます。無用なトラブルを避けるためにも、事前に確認をしておきましょう。
重量物のピアノは、一度設置したら、なかなか動かすことができません。そのため、きちんと設置場所を決めておく必要があります。その際、周囲への音漏れを防ぐ配慮や、床の強度に問題が無いかなども確認しておきましょう。
ピアノはとてもデリケートな楽器。運送中に音程がずれてしまう可能性が高いため、あらかじめ、ピアノの調律を頼んでおくことをおすすめします。運送業者によっては、別料金で調律サービスをしてくれるところもありますので、サービス内容の確認をしておくといいでしょう。
運送業者との相談は綿密に行いましょう。見積もりを依頼する際は、正確に情報(ピアノの大きさや設置場所、搬入経路など)を伝えるようにしてください。