冷え性の人は、身体が冷えることそのものの悩みだけでなく、冷えることによって肩こりやむくみが起こりやすくなる悩みもあるでしょう。特に冷え性だと、足のふくらはぎのむくみが気になることが多いはず。その原因を探り、足のむくみをケアするためのマッサージ法をご紹介します。
冷え性の場合、むくみを感じやすいものです。身体の中でも、特にむくみが気になるのは、ふくらはぎ。もともと足は心臓から最も遠いところにあるため、引力によって心臓に戻る静脈の血流が流れにくい場所です。すると、血液やリンパ液の循環が悪くなり、足に留まってしまうことになるのです。
また、むくみは、血管の外に組織液という水分がとどまってしまうことが原因です。通常であれば、水分は血管へ戻り、心臓へと戻っていくのですが、血流が滞ると水分による冷えとむくみが生じるのです。これが冷え性の人が特にむくみやすいといわれる原因です。
足のむくみを予防・解消するためには、足を温め、血流を意図的に促してあげることがポイントです。
そこで冷え性さんにおすすめなのが、足のむくみをとるマッサージ。特に、足を温められるお風呂で行うと、よりむくみが解消されやすくなります。ぜひ毎晩の入浴時に実践してみてください。
1.地べたに座り、ひざを軽く曲げる。
2.両手の平全体でふくらはぎを下から掴む
3.足首から太ももの方向へ向かって、何度もやさしくさすり上げる
このとき、手の平全体を肌に密着させるようにするのがポイント。
4.慣れてきたら、今度は少し力を入れて、下から上へ絞り上げるようにマッサージ。
これを片足5分程度行い、両足行う。
ふくらはぎのリンパ液の流れがスムーズになり、むくみが解消されやすくなるマッサージです。
1.足の甲を片手でつかむ。
2.手の親指で足の指の骨の間をほぐす。
4本の指の間を順番にほぐしていく。両足行う。
こちらは、足の甲のむくみをとることができるマッサージです。
入浴時のマッサージに加えて、水分をしっかり摂ることや、下半身の筋肉を鍛えるためにスクワットを行うのを習慣づけるなどするのもおすすめです。冷え性の人は特にむくみがちなので、マッサージだけでなく、これらの対策も同時に行うことで、むくみ解消の効果が出てくるでしょう。
ぜひ冷え性のむくみは毎日のこまめなケアで対策していきましょう!
文:リズム編集部
(監修)野田 知路(トイトイトイクリニック)
トイトイトイクリニック
院長 野田 知路医師
経歴:2004年熊本大学医学部卒業。熊本大学病院初期研修。2006年久留米大学病院 麻酔科。2012年福岡大学病院 形成外科。2013年品川美容外科 品川本院。2014年品川スキンクリニック渋谷駅前院院長。2015年品川スキンクリニック池袋院院長。2016年トイトイトイクリニック開院。所属学会:日本形成外科学会正会員日本美容外科学会正会員。日本抗加齢医学会正会員。日本麻酔科学会認定標榜医
https://toitoitoi.clinic/
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