暑い夏は、身体をクールダウンさせるために冷たいものをとりたくなります。
しかし、暑いからと食べすぎてしまうと、体調を崩したり、冷えの原因となったりする食べ物も。
冷たいジュースやビール、アイスクリーム以外でも気を付けなければいけない、意外と知られていない身体を冷やす食べ物を知っておきましょう。
身体を冷やす野菜として挙げられるのは、トマト、ナス、キュウリ、レタス、セロリ、ゴーヤなど。
身体が冷える原因となるのはカリウムという成分で、一方、温めるのは、鉄、たんぱく質、ナトリウムといわれています。
だからといって、決して身体に悪い食材ではありません。身体を温める食材と一緒にとればよいのです。
身体を冷やす果物として挙げられるのは、パイナップル、レモン、バナナ、パパイヤといった南国系のフルーツです。暑い国で育った果物は身体を冷やすようにできているため、食べすぎると身体が冷えるといわれています。
果物の最大の特徴は、カリウムが多いこと。カリウムはナトリウムの排出を促し、血圧の上昇を抑えます。また、筋肉の収縮をスムーズにする働きも。現代人は食塩の過剰摂取になりやすいため、カリウムをとることによってバランスがよくなり、むくみにくくなります。
このように、カリウムにも利点はあるので、身体を冷やさない程度であれば取り入れる必要はあるのです。
コーヒー、緑茶といった飲み物は、代謝を上げる作用のあるカフェインを含んでいます。身体を温める作用はあるものの、利尿作用が働き、排尿によって体温が外へ逃げてしまうことに。そのため、身体を温める目的で飲むのに適しているとはいえないでしょう。
こうした飲み物を避ける必要はありません。身体を冷やすカリウムを多く含む食材をとるときは、身体を温める鉄やたんぱく質、ナトリウムを多く含む食材と一緒に摂取することを心がけ、食事のバランスを考えましょう。
身体を冷やす食材と一緒にとりたい食材は、ずばり肉類。肉類は体内に熱を作り出すからです。熱を一番作りやすいのは羊肉、続いて、牛肉、鶏肉、豚肉の順だといわれています。
夏野菜との相性を考えると、おすすめなのは豚肉。ゴーヤと豚肉、豆腐を使用するゴーヤチャンプルは、夏にぴったりのメニューです。
羊肉や牛肉はニンニクやニラなどと一緒に調理されることが多く、スタミナ料理となります。ただし、体内の熱を上げすぎてしまう傾向にあるので、食べるときは気をつけなくてはなりません。
いつもの食卓を少し見直し、夏でも身体をほどよく温める食べ物を積極的に取り入れてみましょう。
文:スワン真由美
関連記事:
その吐き気の原因は…?冷え性と吐き気の意外な関係
関連特集:
Rhythm内の「冷え性」に関する、記事はこちらから