冬は冷え性に悩む方が多いことでしょう。手先や足先などの末端部分を中心にすぐに冷えてしまう、身体が冷えていて夜なかなか寝付けない…という状態はつらいものです。
実は、普段何気なく行っている生活習慣が、冷えを悪化させていることがあるのです。では、冷え性を加速させてしまう、やってはいけないコトとは何でしょうか。
身体が冷えていると、お風呂の設定温度も高くしたくなります。でも熱いお湯だと、どうしても短時間の入浴になってしまうので、身体の表面は温まっても、身体の中までは温まりにくいのです。
身体の深部からじっくりと温めるためには、40度くらいの少しぬるく感じる温度で入浴するのが最適。最初はぬるく感じても、しばらくすると身体の中からじわじわと温まってくるのが感じられるはずです。
入浴後は靴下をすぐはくなどして、温めた身体が冷えないようにしましょう。
平日は出勤時間に合わせて起床しているのに、休日になると、就寝も起床も遅くなる方がいます。でも寝る時間や起きる時間が日によってまちまちだと、生体リズムが狂ってしまいます。すると私たちの身体に備わっている体温のリズムも乱れてしまい、それによって冷え性が悪化する場合があるのです。
食事をとるということは、活動するためのエネルギーを得るということ。特に朝食は、身体を温め、活動モードに入るためにとても重要です。
朝食を食べていないと、そのエネルギー源がないため、身体がなかなか温まらないのです。
食事なら何でもいいというわけではありません。食べ物には身体を温めるものと冷やすものがあり、たとえば生野菜やコーヒーは身体を冷やす食材です。だから朝食がそういったメニューだけでは、冷え性改善にはなりにくいのです。栄養バランスの悪い外食やコンビニ食などが多い場合も、冷え性解決にはつながりにくいでしょう。
たんぱく質やビタミンやミネラルなどが豊富で、栄養バランスのとれた食事が、身体のエネルギーを作り、冷えを改善させるためには必要なのです。
お腹や足などが冷えやすい服装をしないといったことは当然ですが、無意識でやっている生活習慣の中にも、実は冷え体質を悪化させてしまうものがあるのですね。冷え性と自覚がある方も、そうでない方も、今一度これらの習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
文:佐藤まきこ
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