毎日のお風呂は、健康の増進に欠かせないといわれています。そして入浴の仕方によって、もっと効果を上げることができます。
ここでは、入浴による健康効果の上げ方についてご説明します。
入浴の効果は、お湯の深さによって変わってきます。小さい頃に、肩まで漬かりなさいなさいと教えてもらった経験はありませんか?これは温熱、水圧、浮力といったお風呂の効果を、最大限に生かすことができる方法なのです。
ただし、血液循環が急激によくなると心臓に負担がかかってしまいます。血圧に問題を抱えている人は、注意してください。
半身浴の効果があちこちで喧伝されるようになりました。みぞおちまでのお湯に漬かることを半身浴といいます。全身浴と比べて心臓への負担も少なく、身体の芯から温まることができます。
長時間の入浴に向いているので、リラックス効果があり、女性の敵である足のむくみや疲れの解消に効果的です。高齢者や心臓の持病がある方にもオススメの方法です。
42度を超えるお湯に漬かることを高温浴といいます。一度湯船に漬かったら、熱くて動けないくらいの温度ですが、交感神経が活発になるので、身体を興奮状態にしてくれます。朝の入浴方法としては最適です。
寝る前の高温浴は、興奮して寝付きが悪くなるので、就寝前の入浴は低めの温度がよいでしょう。
37度〜40度の温度で入浴することです。身体を鎮静化させる副交感神経が活発になります。つまり、リラックス状態で脈拍を減らしたり、筋肉を弛緩させたりしてくれます。
身体全体がリラックスして、睡眠しやすい状況になるため、就寝前の入浴にピッタリです。身体に対する負担も少なく、高齢者や心臓の持病がある方にも問題のない入浴法といえます。
温泉効果があるとされる入浴剤や、いい香りのする入浴剤などが、ドラッグストアで売られています。
市販の入浴剤のほか、ゆずや菖蒲なども季節ごとにお風呂に入れていると思いますが、これも自然の入浴剤です。
疲労回復やリラックス効果、美肌など、いろいろと効果がプラスされるので、そのときの気分に合わせて変えてみるのも楽しいものです。
飲酒後は、お酒が抜けるまで入浴を控えてください。転倒などの事故のもとになります。
食事の前後も同様です。30分は時間を空けることをおススメします。入浴により血液が体表に行ってしまうため、本来の胃腸の血液循環が悪くなり、消化不良の原因になるからです。
運動直後も汗を流したいと思いますが、30〜1時間はあけた方が、身体には優しい結果になります。なぜなら、お風呂に入ると血液の流れがよくなるので、本来なら乳酸菌の分解に向かうはずの血液が減ってしまい、筋肉に疲労が残ってしまうからです。
日本は温泉大国です。露天風呂、岩風呂、屋内風呂、源泉かけ流しなど、1つの温泉で複数のお風呂が用意されている施設もたくさんあります。
家で入るお風呂もいいですが、こういった施設で入るお風呂もまた格別。たまには自分へのご褒美として、温泉に行ってみてはいかがでしょう?