自然と共鳴する美しさを実現するインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」は、食事療法・ヨガ・オイルマッサージなどの基本療法によって成り立っています。この基本療法の一つである「オイルマッサージ」は、アーユルヴェーダ初心者の方でも実践しやすいものであり、日々の習慣にすることで心身の浄化をサポートしてくれます。
アーユルヴェーダでは、心身のバランスを崩す様々な不調は、不健康な食事や不規則な生活、ストレスなどによって生じた「アーマ」という毒素が、上手く排出されないまま体内に蓄積されることによって起こるといわれています。
この「アーマ」をスムーズに排出し、心身のバランスを健康に保つためには、アーユルヴェーダの基本療法の一つである「オイルマッサージ」がとても効果的。
アーユルヴェーダ経典では、頭部・足裏・耳は特別にマッサージすべきとされており、その中でも「ヘッドマッサージ」はセルフでも行いやすく、オイルマッサージが初めての方にもおすすめです。
人肌に温めたオイルで頭皮をマッサージすることで、滞った血液やリンパの流れを促進し、頭皮の代謝を高め、デトックス効果が期待できます。
また、白髪や抜け毛の防止や育毛促進、髪に艶を与えてくれることはもちろん、不眠を緩和してくれたり、眼精疲労、肩や首のコリの改善などにも効果があるといわれています。
マッサージオイルは、太白ごま油をキュアリング(熱処理)したものがベストです。また、ヘッドマッサージはオイルで髪がベタベタになるため、シャンプー前にお風呂で行うのがおすすめ。
1 まずは適量のオイル(頭全体で5mlほど)を手のひらに取り、髪の分け目から撫でるように頭皮になじませ、残ったオイルを毛先まで滑らせるように塗ります。
2 両手のひらで頭皮全体をまんべんなくマッサージしましょう。頭頂部→側頭部→後頭部という順番で、左右の手のひらで円を描くように、それぞれ10回転を目安に行いましょう。
3 頭全体がほぐれてきたら、両手の指の腹を使ってグリグリと頭全体を揉んでいきます。コリやすい側頭部などは特に意識してほぐしましょう。
4 続いて、指の腹で頭皮全体を軽くつまむようにして弾きます。トントンと軽いタッチでリズミカルに。
5 仕上げに、頭のツボである「百会」を、息を吐きながら3~5秒ほど押します。つむじの付近にある、痛気持ち良いと感じる場所がツボです。「百会」はさまざまな健康効果を持つ万能のツボとされ、癒し効果だけでなく、自律神経を調え、不眠症を改善するといわれています。
いかがでしたか?いつも休みなく働いてくれている頭を、癒しのヘッドマッサージでリラックスさせてあげてくださいね。
文:erica
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