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ギアからひも解くパックラフト旅:長谷川晋(Hiker’s Depot)【特集:パックラフトと川の旅~パドルスポーツの現在】

ギアからひも解くパックラフト旅:長谷川晋(Hiker’s Depot)【特集:パックラフトと川の旅~パドルスポーツの現在】

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ギアからひも解くパックラフト旅:長谷川晋(Hiker’s Depot)【特集:パックラフトと川の旅~パドルスポーツの現在】

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全5回の特集「パックラフトと川の旅」。超軽量のボート「パックラフト」は「旅」の視点からも注目されていますが、実際にパックラフトで川旅を楽しむには、どのような装備が必要なのでしょうか。UL(ウルトラライト)スタイルをテーマにしたアウトドアショップ「ハイカーズデポ」に所属する山旅・川旅のエキスパート、長谷川晋さんに、パックラフティングを楽しむ際の荷物を詳細に紹介していただきました。

■特集:パックラフトと川の旅~パドルスポーツの現在
1. インタビュー:柴田健吾(サニーエモーション) パックラフティングを楽しもう
2. インタビュー:堀川臣樹(パドルクエスト) カヌー、カヤック、SUP
3. ギアからひも解くパックラフト旅:長谷川晋(Hiker’s Depot)
4.パックラフティングを楽しむフィールド、その広がり
5. パックラフティング体験レポート

一泊二日、秋口の川旅パッキング

これは10月頃を想定した一泊二日のパッキングで、ここに食料が加わります。夏場は暑いですし、9月頃は釣り客とバッティングしてしまう。だから川旅は10月頃に出かけることが多いんです。去年は山口県の錦川に行ったんですが、ほぼその時と同じ装備です。

※本稿は、長谷川晋さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。

行動のイメージは、電車に乗ってスタート地点まで行って川を下り、河原でキャンプ。翌日にまた川を下って帰る……そんなところです。日帰りの旅もしますが、できれば河原に泊まって、そして二日間とも川下りを楽しみたいですね。朝起きて、目の前を流れている川を下っていくのがすごく楽しいんです。
川旅では行きと帰りで同じ場所に戻りたくないので、公共の交通機関を利用することが多いですね。

川の道具


1:ドライスーツ
2:パックラフト
3:ドライバッグとその中身
4:ヘルメットとサングラス
5:PFD(ライフジャケット)
6:ウォーターシューズ
7:組み立て式パドル
8:パックラフトに空気を注入する際に使う袋

ドライスーツがあると、着替えの用意が最低限で済むのでとても楽です。普通の服装で濡れると着換えたくなるし、濡れたものを持ち帰るのも面倒ですから。6~9月くらいの暑い時期を除けば、川旅ではたいがい着ますね。

パックラフトは「アルパカラフト」の「スタンダードシリーズ」というコンパクトなモデルで、それをパッキングしやすいように小さくまとめています。こんなに小さく畳んで大丈夫かって聞かれることもありますが、6年間くらいこのサイズにパッキングして使い続けていて特に問題ありません。

ドライバッグは船の後ろに括りつけて、すぐ取り出す必要があるものを入れてます。中身はヘッドライト、船が壊れた時の応急修理キット、レスキュー用のスローロープ、薬の類などですね。

「アストラル」のライフジャケット「BLUEJACKET」は着け心地が圧倒的に良い。二重仕立てになっていて前側の浮力が高いので、顔がすぐ水面に出ます。レスキューベルトが付けられる仕様のものというのもあって選びました。
カラビナ、温度計、レスキューナイフを取り付けています。次回以降の旅の参考になるので、温度はいつも調べてますね。

同じく「アストラル」のウォーターシューズ「Brewer」はいろんなところに水抜きの穴が設けられたりしていて排水性にとても優れています。季節によりますが、10月だったら川にアプローチする前から履いて、これ一足で旅してしまいます。普通のスニーカーみたいなデザインなので普段履きできるのも良いですね。僕のものは履きすぎて薄汚れてますが(笑)。

焚き火と調理の道具



1:焚き火の道具。うちわなど
2:食事の器など
3:焚き火用のシンプルなグリル。この上に鍋などを置く
4:携帯浄水器
5:アルコールストーブ
6:アルコールストーブの風防やクッカーなど
7:燃料用アルコール

グループで川旅をする時は、食料は料理上手な友人にお任せしてしまいます。基本的には持参したものを焚き火で調理しますが、たとえば途中でアユの塩焼きを買って軽く焼き直して食べたりもします。
日本の川は横を国道が走っていることも多いですし、旅の途中で補給するのが結構簡単なんですよね。ですから、川旅の食事事情は登山ほどシビアにはなりません。

そうやってグループでは食事をいろいろと楽しみますが、ひとりで旅する時はインスタントラーメンとソーセージなんかをアルコールストーブだけで調理して簡単に済ませてしまいます。食生活については雑なタイプなので(笑)。

川旅で必ず持って行くのが浄水器です。なるべく人目につかないような河原でキャンプしたいし、そういう場所にはもちろん水道はありません。エマージェンシーギアとしてではなく、レギュラーの道具として使い倒しています。

キャンプの道具



1:シュラフ(寝袋)
2:タープ
3:マット
4:防寒具
5:モバイルバッテリーとラジオ

河原のキャンプではツェルト(簡易テント)の場合もありますが、基本的にタープ(一枚の布とポールで設営する野営の道具)を使います。タープを貼ってマットを敷いて、シュラフで寝ます。マットは舟でも使います。

秋口ですが焚き火をする前提で、防寒着は最低限のものしか持って行きません。紺の袋の中にはインナーウェアなどを入れていて、寝る時には枕にします。

僕はラジオが好きなので、キャンプでも夜は結構ずっと聞いてますね。河原でひとりで聞いて笑ってます(笑)。

バックパックに収納するとこんな感じに

僕らはUL(ウルトラライト)なハイキングに親しんでいるので、旅のベースウェイトは4㎏以下程度にコンパクトにまとめます。ただ川の道具はどうしてもかさばるので移動の時は荷物が結構なボリュームになってしまう。

このバックパックは、僕がアドバイザーとして関わっているブランド「トレイルバム」の「Hauler」というモデルで、パックラフトの荷物の量でも簡単に持ち運べます。外側の大きなポケットなども含めた総容量が80Lもあって、ここまで大きいとヘルメットやライフジャケットを外付けではなくすべて中に収納できる。これが楽なんです。

アメリカでは何もない荒野を歩いてキャンプして、三日目にパックラフトで川を下ったりするダイナミックな旅ができたんですが、日本ではそうもいきません。川の距離が短いですし、上流部は急流なのでパックラフトを使った長い川旅は難しい。2泊以上の川旅ができるところは北海道などのごく一部に限られてくると思います。

一方で公共の交通機関や道路網があらゆるエリアに延びていますから、身軽に川旅が楽しめるのが良いですね。上流部や下流部にクルマを置いて、川を下って電車で戻ったり、そういう旅もできる。まだまだ開拓していない川もありますし、できるだけキャンプ込みの川旅をいろんなエリアで楽しみたいです。

長谷川晋 Profile
1978年東京生まれ。
ULハイキングをテーマにしたアウトドアショップ「ハイカーズデポ」に所属。超長距離のトレイルを歩くロングハイキングなど、さまざまなアウトドアのアクティビティに勤しんでいる。2015年に初の著書『Long Distance Hiking』(TRAILS)を出版した。
https://hikersdepot.jp/

取材・文/Rhythm Ultra編集部 撮影/後藤秀二


■特集:パックラフトと川の旅~パドルスポーツの現在
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