日中、身体を適度に動かして体温を高めておくと、夜よく眠れます。ですが、毎日継続して運動するのはなかなか難しいもの。今回は、忙しいあなたも簡単に実践できる、快眠のための“ハンドトレーニング”をご紹介します。
現代の日本人の5人に1人は、不眠症といわれているそうです。
厚生労働省健康局の『健康づくりのための睡眠指針2014』の睡眠12箇条の中には、「熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠」と書かれており、不眠症患者に対しての不眠を解消する方法として、適度な運動が推奨されています。
また、快眠のためには、激しい無酸素運動は交感神経を刺激してしまうため、適度に身体を動かす有酸素運動の方が向いているといわれています。ゆっくり走るジョギング、ウォーキング、ヨガなどがおすすめです。
運動が身体にいいとわかっていても、なかなか日頃は忙しくて運動する暇もない、という方も多いと思います。そんな方には、寝る前に簡単にできる、快眠のためのトレーニングがあります。
身体の運動量は、普段使っていない筋肉を動かすことで簡単にアップできます。日頃、意識はしていないものの、意外と使っていない筋肉といえば“手”です。手の筋肉であれば、握ったり開いたりするだけで活性化し、効率よく運動量をアップさせることができます。
また、寝る直前の激しい運動は身体を覚醒させてしまい、なかなか寝付けませんが、手の簡単なトレーニングであれば、激しい動きではないため快眠に繋がります。
り押し戻したりを5回繰り返します。
3. 指の位置を左右逆にして5回繰り返します。2と3を、それぞれ20セット行ってください。
手の中にボールを持つ想像をして、指の先で押し潰したり、膨らましたりするとイメージがつきやすいかと思います。
睡眠時に、筋肉が硬直してしまった経験がある方も多いかと思います。それは、過度のストレスを感じていたり、自律神経のバランスが崩れていたり、寝具が身体に合っていないなど、さまざまな原因が考えられます。
そんなときの改善策に、昼寝をしすぎないことや、寝る直前にスマートフォン・パソコン・テレビを見ないこと、ぬるめのお湯に浸かることなどがありますが、適度な運動やストレッチも有効とされています。
いつのまにか溜め込んでしまった心身の疲れを、意識的に身体を動かすことでやわらげてあげましょう。
有酸素運動が日頃からできれば問題ありませんが、できないときにはエアボールトレーニングをしてみてください。寝る直前に行うと指先が温まって、快眠に繋がります。
簡単にできるため、不眠で悩んでいるあなたも、ぜひ今晩からためしてみてはいかがですか?
参照:”オムロンヘルスケア株式会社 ねむりラボ”監修『1日1分で劇的に変わる!ねむりのレシピ』ナツメ社
文:リズム編集部