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足先の外側や裏側などが変形してしまい痛みをともなう外反母趾は女性に多く表れ、場合によっては歩くことも困難になります。また、外反母趾の痛みをかばうあまり姿勢が悪くなり、その結果肩こりや腰痛につながってしまうことも。
そんな外反母趾ですが初めて症状が表れたとき、治療法や病院でかかるべき科についてわからない人も多いはず。今回は、外反母趾の治療法や何科にいけばいいのか、原因と対策について紹介します。
外反母趾という言葉は聞いたことがあるけれど、いざ自分が発症したときどのような治療を受ければいいのかわからない人は多くいます。外反母趾の治療は大きく3つに分かれ、装具を用いるもの、薬物を用いるもの、手術を用いるものがあり、程度によって治療法が異なります。
装具を用いる治療は、痛みを和らげるパッチなどのグッズや足底に入れる板、矯正用の装具をつけて変形してしまった部分を元にもどすという治療です。これは、できるだけ痛みを和らげながら変形した箇所を矯正していく治療法ですが、ある程度の時間がかかります。
薬物を用いる治療は、おもに塗り薬や湿布剤を利用して痛みを軽減させることを目的とした治療です。薬物を用いた治療で治るわけではありませんが、痛みが強い場合に緩和させることで、普段の生活に支障を感じさせなくする効果があります。
手術を用いた治療は、手術で骨を削ったり切り取ることで原因そのものを取り除いてしまう治療です。手術の効果は高く相当ひどい変形でも治りますが、手術後も自分に合う靴選びや予防を心がけないと再発してしまう可能性があります。
外反母趾の治療は、基本的に整形外科が担当です。上記で紹介した3つの治療については整形外科がおこないます。また、整形外科の多くはリハビリ機関としても機能しており、さまざまなリハビリをおこなうことでより良く外反母趾から回復させていきます。
強い痛みをともない、場合によっては歩けないほどの辛さを味わう外反母趾ですが、その原因とはどのようなものなのでしょうか。そして、外反母趾を防ぐために必要な対策にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは外反母趾の原因と対策について見ていきましょう。
外反母趾の原因となるのは、足の裏や足指をしっかり使って歩いていないことです。自分の足に合っていない靴を履いていたり、ハイヒールなど足に負荷がかかるものを履いていると足裏や足指が正常に機能せず、本来の歩き方ができません。それにより足の筋肉が低下してしまい、足の変形につながってしまうのです。
また、歩き方も関係していると言われ、1歩が狭かったり地面をするように歩くと足の筋肉が正常に使われず衰えてしまい、変形しやすくなります。
外反母趾の対策としては、まずしっかりと自分の足に合った靴を選ぶことです。できるだけ縦幅と横幅に大きなズレがなく、それでいて締め付けすぎないものを選ぶのが良いでしょう。
また、普段から足の指を動かすエクササイズをおこなうのも効果的です。たとえば、足の指に力を入れてグー、チョキ、パーとじゃんけんの形にさせる、もしくはタオルを足の裏に置き足指を使ってタオルをつかむなど、足の筋肉を強くさせることは外反母趾の大きな対策になります。
今回は、外反母趾の際の病院のかかり方や原因、対策を紹介しました。女性に多い外反母趾は放っておくとさらに悪化してしまう可能性があり、早めの受診や対策が必要になります。
また、普段から外反母趾を意識してできるだけ足に負担をかけない、足の筋肉を鍛えることも大切です。外反母趾の治療や対策を十分におこない、足に負担をかけない生活を心がけていきましょう。